手頃な価格で楽しめるチリワイン!
チリワインはフランスワインなどヨーロッパ系統のものと比べると、その安さが目立ちます。コンビニやスーパーでも買うことができ、500〜1,000円前後のラインナップが豊富に揃っています。安さでよく知られているチリワインですが、
なんでチリワインは安いの?
味はどうなんだろう?
と不安を感じることもあります。けれど、それで飲まないのはもったいない。
チリワインは安いのに美味しい、初心者の方にぴったりなワインなのです。
では、なぜ美味しいワインがお手頃で飲めるのか?その秘密をご紹介します。
日本とチリの友好化。関税ゼロで輸入がしやすい
ワインというとフランスやイタリアが思い浮かぶかもしれませんが、日本にとってチリは最大のワイン輸入国です。
2007年より、日本とチリの間で「EPA(Economic Partnership Agreement)」という経済連携協定が結ばれ、関税率を段階的に下げています。
つまり、日本とチリのあいだでモノの輸出入にかかる関税をなくしていこう、ということです。
2017年4月の時点で、チリの関税は2.3%だったのですが、2019年4月には、ついに関税が0%になりました。輸入コストが抑えられるため、安いものならワンコインでチリワインを手に入れることができます。
関税の影響も相まって、日本におけるチリワインの輸入量はフランス、イタリアを抜いて堂々の1位!
全国ボトルワインの輸入量推移
スーパーや小売店では500〜1,000円未満で購入できるものが多く、家庭で日常的にワインを楽しめるようになりました。
チリワインが他と比べていかに安く、そして日本に定着しているかが分かります。
※2019年2月1日に日本と欧州連合(EU)のEPAが発効し、EU加盟国のワインにかかる関税も0%になりました。
ワインにかかる費用が他の国と比べて安い
ワインの生産コストは国によって大きく異なります。その大きな違いは、ワインを作る費用にあります。
ワインは農産物(農業と加工)の扱いになり、栽培からお店に並ぶまで、人の手が多くかかっています。
チリはワイン造りをしている国の中でも人件費に関するコストが安く、日本や他のワイン生産国と比べてもはるかに安いのです。
そのぶん、ワインにかかるコストが全体的に安くなり、よりワイン作りに手間をかけ、良質なブドウ栽培が行えるよう日々研究されています。
ブドウを育てるのに最適な環境が揃っている
1と2でお話しした内容は、一般的に広く知られているチリワインの安い理由ですが、実はもうひとつ大きな理由があります。それは、広大な土地と多様な気候を活かしたチリの栽培方法にあります。
ブドウは品種によって乾燥した土地や粘土のような土壌など、水分の影響を多く受けます。そのため、品種に合わせて栽培地域や環境を整えることは非常に大切なのです。
で、品質にばらつきなく安定して生産することが可能です。
チリの国土は一言では言い表せられないほどワイン作りに影響しているので、後ほど詳しくご紹介します。
今ではどこでも安く手に入ることができ、ワイン=高価なものではなく、気軽に楽しめる飲み物に変わっていきました。
伝統にとらわれず、おいしいワインを作るために日々努力をしているチリ。そのため、チリには新しいワイナリーや最新の醸造方法などが積極的に取り入れられるようになり、美味しく高品質ながらも低価格なワインが作り続けられています。
チリワインは安かろう悪かろうではなく「安かろう美味かろう」の素晴らしいワインなのです!
チリ産が安くても美味しい理由が分かると安心!
美味しさのもとはチリの国土にあり
チリの風土は、美味しいワインを作り出すブドウ栽培に「最適な国」といわれています。ブドウを発酵・熟成させて作られるワインは、ブドウ品種の良し悪しによって味わいが大きく左右されます。
なぜチリがワインに適しているのか?ここでは3つのポイントに沿ってお伝えしましょう
南北に細長い国土の形により、産地ごとで表情の違う味を楽しめる
チリは南アメリカに位置しています。あの「縦に細長い国」です。南北に細長い形をしていて、赤道から南極までをカバーできるほど大きな国です。
横幅でみるとチリは約180km、日本は約300kmといわれていて、スリムな形をしていながらも、国面積は日本の2倍ほどあります。
チリにはあの有名なモアイ像(イースター島)や、保護指定されている国立公園などがあり、特有の自然が生み出す環境が愛されています。
チリの特徴はなんといっても、東西南北で様々な気候に囲まれていることです。
東側には世界最長の山脈のひとつであるアンデス山脈がそびえ、西側には太平洋に面し、フンボルト海流がチリの大地を冷やします。北側には雨がほとんど降らないアタカマ砂漠地帯、南側には南極に続く氷河といった多様な自然環境が存在します。
また、地域によっては昼と夜の寒暖差が激しく、ブドウ果実の甘みがぎゅっと凝縮され、高品質のブドウが育ちやすくなります。
ブドウの品種によって、チリのなかで産地ごとに表情の違うワインを楽しむことができます。
日照時間が長く雨が少ないため、糖度の高いブドウを収穫できる
日照時間の長さは、美味しいワインを作るブドウの糖度に影響します。チリはヨーロッパに比べ、一年を通しての日照時間が長く、太陽の光を十分に浴びて育ちます。
そのため、ブドウの収穫を完熟になるぎりぎりまで延ばすことができ、豊かな味のワインが出来上がります。
ワインは他の飲み物と比べ、ポリフェノールを多く含みます。特にたくさん日光を浴びたチリのブドウはポリフェノール含有量も秀でており、イギリスの研究機関が調査した結果、フランスなどのヨーロッパ系ワインを抜いて1位といわれています。
飲料別ポリフェノール含有量(mg)
ポリフェノールは、紫外線のダメージ軽減や生活習慣病を予防できる、健康にとても良い成分です。
美味しく飲めて健康にも良いなんて一石二鳥〜!
フランスなどヨーロッパ系の樹々と技術が受け継がれている
実は、チリにはフランスなどのワイナリーが多く参入しています。ワインにとって気候や土壌の条件が最適なチリ。ワインの本場といわれるヨーロッパからでも、有名ワイナリーがどんどんチリで製造するようになっています。
歴史あるワイナリーから高度な技術が入ることによって、現地のワイナリーやブドウ栽培の品質が向上していき、チリ全体のワイン技術が高まっています。
ブドウの天敵、フィロキセラ害虫事件!?
また、チリワインがこれまで発展してきた背景には「フィロキセラの害を受けたことがない国」ということがあげられます。その害虫は、日本では「ブドウネアブラムシ」と呼ばれ、ブドウの根に寄生して根を枯らします。
ワイン作りにおいてはまさに天敵といえる存在です。19世紀にアメリカのブドウの木がヨーロッパに持ち込まれたことが原因で広まり、耐性のないヨーロッパ系品種のブドウは壊滅的な被害を受けました。
他国ではフィロキセラ対策のため、接ぎ木をした苗を育てています。そのため、フランス原産の純粋な木というものがありません。
チリのブドウもヨーロッパ系の樹々を受け継いでいるものがありますが、それはフィロキセラが広まる前に持ち込まれたものだったため、チリの樹々は害虫の影響を受けることはありませんでした。
その木は今もなお子孫が残され、チリで長くブドウ栽培を見守っています。
他国のワイナリーもチリの気候や環境に魅了され、続々とチリに移り栽培・醸造を行うようになりました。
本場は生産量が少ないのに、チリでは栽培が盛んだなんて不思議な感じ!
チリは、北はアタカマ砂漠、南は南極と、東西南北で多様な自然に囲まれています。そのため、害虫を寄せ付けにくく国全体で害虫の侵入と蔓延を防ぐために厳戒態勢で管理しています。
そのおかげで、チリではブドウがすくすくと成長できる最適な環境といわれ、多くの醸造家がチリへ渡り、ワイン製造を行なっています。
こうした優れた気候や風土のおかげで、チリは安定して高品質のブドウを栽培できる「ワインづくりに適した国」と評価されるようになりました。
この章のおさらい
- チリは南北に細長くワインづくりに適した国土だから多種多様なワインを楽しめる
- 日照時間が長く雨が少ないので糖度の高いブドウが出来上がる
- 本場ヨーロッパから樹々やワインづくりの技術が受け継がれている
フランスやイタリアなど、他国のワインと何が違うの?
なんとなく「ワイン」というと、フランスやイタリアなどヨーロッパ系を思い浮かべるのではないでしょうか?実は、チリはワインの長い歴史でいえば、新しい部類に入ります。他にもアメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、そして日本も分類されます。それらの国々は「新世界」と呼ばれています。
昔からあるワインと新世界ワイン、何が違うの?
ではその疑問に詳しくお答えしましょう!
「美味しさ」と「高コスパ」の新世界のワイン
新世界とは、ワイン生産の歴史が比較的新しい産地や、欧州以外のワイン生産国を指します。新世界に分類されているといえど、チリは16世紀ごろからブドウ栽培が行われていました。ただ、今のようなワインブームが起きたのはつい最近のこと。品種改良を重ねていき、1990年代ごろから生産量を伸ばし始めました。
日本で本格的に輸入されるようになったのは、2007年ごろ。(ここ数年でチリワインは輸入量No.1に上りつめました。)
新世界ワインはヨーロッパの主産地と比べると気候が温暖なため、ブドウがよく熟します。そのため味がはっきりしているものが多く「ワインブームを起こしたのは新世界ワインだ」と言われています。
なかでもチリワインの特徴は、ワインの単価が安いながらもブドウの味と風味のバランスが取れたワインです。
代表的なブドウの品種は「カベルネ・ソーヴィニヨン」と呼ばれる赤ワインで、通称「チリカベ」と呼ばれています。チリで作られる赤ワインのほぼ半分はチリカベです。
「タンニン」と呼ばれる渋みが濃く、味わい深いふくよかな果実の風味を感じることができます。
味のラバンスがよく果実味の濃いしっかりとした味を楽しめるので、初心者の方にはもってこいのワインだと言えます。
新世界に属する国
- チリ
- アメリカ
- オーストラリア
- アルゼンチン
- 日本
- など...
「歴史」と「伝統」の旧世界ワイン
新世界とは反対に「旧世界」と呼ばれる分類があります。
旧世界はヨーロッパや地中海沿岸などのワイン生産地を指し、フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどが入ります。どの国もはるか昔からワインを作り続けていて、紀元前600年ごろにはすでにワイン用のブドウが栽培されていたとも…。イエス・キリストも水をワインに変えてしまうくらいなので、ワインは昔からずっと愛されてきた飲み物なのです。
旧世界のワインは、チリなどの新世界ワインと比べて、繊細な味わいのものが多いです。特にフランスではワインの品質を維持するために、ブドウ品種や栽培・醸造方法など、ワイン造りにいたるすべての事柄が法律で細かく定められているほどです。脈々と受け継がれた同じ畑で、同じブドウを同じ育て方で作る伝統的な生産方法が続いており、一本あたりの価格が高騰することもあります。こうした長年の歴史の中で培われた技術が、ワインの旨味としてぎゅっと詰まっているのです。
旧世界に属する国
- フランス
- イタリア
- スペイン
- ドイツ
- など...
旧世界も新世界も、栽培・品種改良に切磋琢磨している
新世界・旧世界ともに歴史の違いはありますが、これまでブドウ栽培・品種改良に力を入れ、切磋琢磨してきたことは変わりありません。
旧世界ワインはこれまで積み重ねてきた歴史と伝統を持っているのに対し、新世界ワインはわかりやすいラベルデザインや品種名の明確な表示など、これまでにない自由な発想でワインづくりに取り組んでいます。それぞれの国の特徴を知ることで、よりワインを楽しむことができます。
味良し!品質良し!チリワインのこだわりを大公開
ワインの世界をもっと楽しみたいなら、ブドウの品種や銘柄の違うワインを飲み比べ、味や香りの違いを知ることが近道です。とはいえ、高価なワインだとたくさん買い比べることはできません。
でも安心してください。
安くて美味しいワインの代表格であるチリワイン。お値段以上の美味しさを気軽に楽しむことができます。
しっかりとその美味しさを裏付けする秘密があります。
飲みやすさの秘密は、安定したブドウの旨味から
ストレートな味わいで個性がはっきり分かるチリワイン
チリワインはワイン造りにおいて、ブドウの品質が劣化しにくい環境を持っています。そのため、他の国のワインと比べて味のばらつきが少なく、初心者さんにとって馴染みやすいワインが多いのです。また、ワインは少なからず複数のブドウ品種がブレンドされていますが、チリのものはひとつのブドウの割合が多く配合されています。品種の旨みや風味をしっかりと感じることができるため、自分に合うブドウを見つけることができます。
繊細で味に深みのあるフランスやイタリアなどの旧世界ワイン
フランスやイタリアのワインは、複数のぶどう種をブレンドして作られることが多く、特にボルドーの赤ワインは、毎年ブドウの出来具合を見ながら調合配分しているほど。格式高い伝統を守るには、その時々で調整が必要となります。
数種類のブドウがブレンドされたワインは、味に深みを感じられるメリットがある反面、個々のブドウの個性が分かりにくくなるということも...
ワインを飲み慣れていないから、複雑な味だと「好きか好きじゃないか」は分かるけど「何が好きなのか」が分からないかも...
そんなワイン初心者こそ、ラベルにブドウの品種が書かれたものを見つけましょう!
農薬を使わないオーガニック製法で、より美味しく!
オーガニックワインと通常のワインの違いは「有機栽培のブドウから造られたものかどうか」にあります。有機栽培は、農薬や肥料など化学製品を一切使わない栽培方法です。ワインの大敵である害虫も、農薬ではなくガチョウに食べてもらって駆除するなど、そこにある自然の生態系を壊さないよう徹底的に配慮して造られています。
特にチリは多様な気候に囲まれている国です。年間を通して少ない雨量や昼夜の寒暖差は、美味しさをぎゅっと詰め込んだブドウ作りに最適な環境となっています。そのため、自然環境を活かした栽培方法が可能となっています。
チリワインは健康に嬉しいポリフェノールが他のワインと比べて豊富!
自然に配慮した栽培方法やチリの気候によって、ポリフェノールの含有量は他のワインより多いことが研究でも証明されています。
近年、ワインの人気を押し上げる理由のひとつとして「健康志向」があげられます。ポリフェノールは注目されている成分のひとつで、紫外線のダメージ軽減や老化防止、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。視力回復効果や美容効果など、長く健康な体を保つことのできる成分が多く含まれています。
ポリフェノールは赤ワインのみに含まれると思われがちですが、皮部分に成分が多く含まれているため、白ワインにも微量に含まれています。
「ちょっと特別な時に飲む」ものから「健康のために飲む」に移行した今だからこそ、飲んでみたい。「百薬の長」といわれるお酒に、健康に良いポリフェノールが合体。お酒好きなら要チェックです。
ポリフェノールの主な効果
- 紫外線によるダメージの軽減
- 動脈硬化などの生活習慣病の予防
- 視力回復(目の機能の改善)
- アレルギーの改善
- 脂肪の消費
だから「安い」だけじゃない、チリワイン!
安いイメージが先行しがちなチリワインですが、気候・品質・そして農夫たちの想いがこもった美味しいワインがたくさんあります。安いだけでなく非常に品質の良いワインを作ることができるのです。
もちろん、一番の魅力はコスパの良さですが、渋みや酸味にも深みがあり、ふくよかな果実の風味やブドウの個性が立ち、はっきりとした味わいを感じられます。
この章のおさらい
- 単一品種の割合が多くブレンドされており、自分の好みの味を見つけやすい
- チリの恵まれた国土で作られるので品質が劣化しにくく味が安定
- チリワイン(赤)は健康成分であるポリフェノールが他のワインと比べて豊富
- 人件費が低いからこそ実現できる、「低コスト」でありながら機械を頼らない「人の目・手」によるブドウ栽培
糖度も旨さもぎゅっと濃縮。ワインに使われるブドウ品種
実は、世界中で栽培されているブドウの約8割はワイン用ということをご存知でしょうか? 同じブドウでも、食用と比べると形や味に大きな差があります。
ワイン用のブドウは「タンニン」と呼ばれる渋みがあり、種や皮が厚いものが特徴的です。食用のブドウであまり皮の分厚いものは見かけません。食用のブドウはつるっとむけてすぐ食べられるくらい皮が薄く、実もワイン用に比べて大きいです。
糖度でみるとどうでしょう?
食用の方が甘酸っぱくて美味しく、ワイン用は酸味や渋みが強そうに感じますが、実はワイン用の方がその小さな実にぎゅっと旨味を詰め込んでいます。
ワイン用と言いますが、もちろんそのまま食べることもできます。よくデザートで食べる「デラウェア」種は、食用でもワインにも使われています。
以下では、ワインでよく使われる有名なブドウの品種を紹介しましょう
赤ワインに使われるブドウ
カベルネ・ソーヴィニヨン |
赤ワインに使われるブドウのなかで一番有名な品種です。小粒で大きな種をもち、果肉が小さく、ブドウの色味が濃いことが特徴です。渋みのもとであるタンニンが強く、この渋みがしっかりとしたワインを作りだします。 |
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カルメネール |
カルメネールはフランスのボルドーが原産ですが、フランスをはじめ、ヨーロッパ系では栽培されている地域が少なく、現在では主にチリで栽培されています。 |
メルロー |
メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンの次に世界中で栽培されています。 |
ピノ・ノワール |
ピノ・ノワールは栽培地ごとで異なる特徴をもち、主にフランスのブルゴーニュ地方で多く栽培されている品種です。 |
白ワインに使われるブドウ
ソーヴィニヨン・ブラン |
世界中で広く栽培されているブドウ品種で、チリでは二番目に多く栽培されています。 |
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シャルドネ |
フランスワインではよく使われているシャルドネ。こちらも育つ土地の違いによって味が大きく変化するワインです。 |
以上の品種のいくつかは、ワインに詳しくない方でもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?スーパーやコンビニでもこれらの品揃えは多く、気軽に試せるので、ぜひチャレンジしてみてください!
もちろんブドウの品種はこれ以外にもたくさんあり、品種によって様々な楽しみを感じることができます。
次は、ワインの特徴が際立っている品種・生産量が少ない貴重な品種をご紹介します。
ガツンとした強い味やエレガンスな香りなど、印象的なワインが多いです
赤ワインに使われるブドウ
シラー |
原産はフランスですが、近年では新世界エリアでも栽培されています。 |
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白ワインに使われるブドウ
リースリング |
ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネと同じく、世界で生産される白ワイン用の三代品種に含まれます。 |
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ゲヴュルツトラミネール |
フランスで多く栽培され、リースリングとともに高級ワインを作る品種として扱われています。果実は、灰色がかった薄いピンク色で、一見赤ブドウのように見えます。 |
ヴィオニエ |
現在では世界中で栽培されていますが、1960年代、絶滅寸前にまでなった貴重な品種です。理由は、栽培の難しさと品種の繊細さ。ブドウの木をダメにするフィロセキラの被害を受けやすく、暖かく乾燥した気候を好み、温度変化に左右されやすい品種です。 |
高級ワインに使われている品種となると、とても興味が湧きたつのではないでしょうか。
4つの品種から作られるワインの栽培の難しさに想いを馳せ、濃厚で上品な味をじっくりと堪能してください。
有名な品種と希少性の高い品種、飲み比べるのも楽しそう
初心者の方でもワイン通!美味しいチリワインの選び方
ワインの味や歴史に触れ「飲んでみたいな〜」と思っても、売り場には産地、銘柄、価格など、さまざまなワインが並んでいます。
安いといえども適当に選んで失敗したくない!でも、どれを選んだら良いか分からない...
ではワインを選ぶポイントを3つの視点でお伝えしましょう!
「知る」
「感じる」
「楽しむ」
ワインの産地やブドウの種類を知る
ワインの味は「ブドウの品種」「作られる場所」「作り手」で決まります。なかでもどのブドウが使われているか?はワインの味を大きく左右します。ワインに使われるブドウの種類は数多くあります。
チリワインは単一品種の割合が多いワインが主に作られているので、自分に合うブドウの品種を見つけると、よりワインの味を楽しむことができます。
チリワインではじめてのワインを楽しむなら、まずは以下の品種を試してみることをおすすめします。
はじめての赤ワインにおすすめ
カベルネ・ソーヴィニヨン
はじめての白ワインにおすすめ
シャルドネ
チリで栽培が最も多いカベルネ・ソーヴィニヨン
しっかりとした味と渋みが特徴的で、飲みごたえを感じる赤ワインです。色味の濃いカシスやブルーベリーを思わせる果実の匂いを感じやすいため、ワインの愛好家からも「赤ワインの王道」として知られています。
爽やかな香りと軽い飲みあたりのシャルドネ
白ブドウでは、ソーヴィニヨン・ブラン種、シャルドネ種が中心です。
特徴は赤ワインよりも強く感じられるその香りです。グレープフルーツなどシトラス系の爽やかな香りを感じることができます。飲みあたりは軽く、フレッシュな味わいです。キンキンに冷やして飲むことで、よりキリッとしまった味になり爽やかさがアップします。
一般的に想像される「赤ワインはどっしり」「白ワインは軽やか」は飲んだ口当たりからきています。ぜひ実際に飲んでみて、その口当たりを表現してみてください。
貴重な「カルメネール」で歴史を感じてみる
カルメネールは元々フランスが原産です。しかし、ヨーロッパでフィロキセラと呼ばれる害虫が大量発生したことで、ヨーロッパにあるカルメネールは甚大な被害を受けました。そのため、現在ではヨーロッパでの生産量は少なく、被害を受ける前に木々を輸入したチリが栽培を盛んに行っています。
カルメネールは濃い真紅の色味で濃い渋みと酸味を感じることができます。長く寝かせることで、渋みがより味の深みを出してくれます。
赤身の牛肉や羊肉など、濃い味の料理にぴったりです。
ピノ・ノワールでエレガントなワインを楽しんでみる
ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ地方を代表する品種で、別名「ブルゴーニュの王様」と呼ばれるほど。イチゴやチェリーなど、甘い赤みを帯びた果実の香りを感じます。チリのものは
また、ピノ・ノワールは栽培環境に大きく左右されるため、生育が難しく、生産量も多くはありません。とてもデリケートで手間のかかる品種のため、有名な品種ながらも貴重なブドウとなっています。鶏肉のローストやトマトソースなどの酸味を効かせたパスタなどが合います。
価格帯別でワインを楽しんでみる
また、気軽に楽しめる方法として、ひとつのワイナリーで異なる価格帯のワインを試してみるのもアリです。家飲みワインだと毎回高価なものを用意するのは大変なので、普段楽しむものは1,000円前後のものを、贅沢したいときやお友達を呼んでのホームパーティーなんかは、2,000円前後のワインを試してみると良いでしょう。
同じワイナリーでも、値段やどのブドウ品種を使っているかによって、味の違いをしっかり感じられます。とりあえず安いのから!であれば、500円〜のワインもあります。
チリワインは世界のワインのなかでも品質もコスパも非常に優れていることでも有名です。手頃な値段のチリワインを飲み比べて、ぜひ、自分に合う一本を発掘して楽しんでみてください!
チリワインのおすすめブランドをご紹介!
チリワインが美味しいのは分かったけど、どのブランドがいいのかな?どのブランドが飲みやすいだろう?と思われている方に、おすすめの「コノスル」ブランドをご紹介します。
コノスルについてご紹介
コノスルは1993年に設立した新しいワイナリーです。”no family trees, no dusty bottles, just quality wine”(家系図を持つような伝統もない、埃を被ったヴィンテージボトルもない、あるのは品質の高いワインのみ)をモットーとして、設立直後から革新的で新しい発想やテクノロジーを次々と実践し、チリのワイン業界を一歩リードしてきました。
その成果により、コノスルは価格に見合わない安定したバランスと美味しさを誇るワインを出荷することができ、ソムリエやワイン通からは「コノスルを選んだら負けた気がする」という声が出るほどです。
1. 品質
コノスルは三つの柱から成り立っています。そのひとつは「品質」です。
ワインの味や品質は、ブドウの状態に強く影響されます。長年の経験を持つファーマーたちが精魂込めて育て、最高の状態で収穫されたブドウは、最新鋭の設備を備えた清潔なワイナリーへ運ばれ、才能豊かなワインメーカーたちの手によって丁寧に旨味と風味が引き出されます。すべての工程において葡萄は妥協なく丁寧に扱われ、それがコノスルのワインの品質の高さの源になっているのです。
また、コノスルのワインボトルには自転車のデザインが施されています。これは、畑仕事をしてくれるファーマーたちへのリスペクトを表しています。ブドウの栽培には長い期間と多くの手間がかかります。労力を惜しむことなく畑仕事に真摯に取り組んでくれるファーマーを賞賛し、彼らが普段畑に向かうときに使う「自転車」がロゴに採用されています。
2. イノベーション
コノスルの設立は1993年です。当時、20代を中心とした若いメンバーたちによって、ニューワールドワインの魅力を発信していこうとしてワイン造りがスタートしました。歴史や伝統が重視されるワインの世界において、革新的な要素を追い求めるコノスルの姿勢は世界に大きな衝撃を与えました。
例えば、他の生産者に先駆けていち早くスクリューキャップを採用したことは、とても大きな取り組みでした。コルクは昔からワインの保存に利用されていますが、開栓にはワインオープナーなどの器具が必要で、開けるのには少しコツがいることも。
その点、スクリューキャップは身近で使いやすく、ワインが残った時に保存するときも便利です。身近においていつも飲んで欲しいからこそ、利便性を考えた進化を次々と考えています。
3. 環境
コノスルのブドウ栽培は、ガチョウや羊を畑に放ち、害虫や雑草を食べてもらうことでブドウの木を守っています。
特に「オーガニックシリーズ」は農薬などの化学薬品を一切使用していません。肥料や病害予防も自然に配慮した方法で取り組んでおり、ブドウの個性を大切にしたワイン作りを常に行なっています。
オーガニックマネージメントを取り入れた姿勢は高く認められ、南アメリカのワイナリーでははじめてISO9001(品質)ISO14006(環境)のISO認証を取得しました。また、製品輸出などで排出される温室効果ガス削減を目的としたCEMARS(排出量測定削減認証制度)に取り組み、2010年3月にはその認証を受けることができました。
多数の国で多くの賞を獲得し、世界的にも高く評価されているコノスル。
今やチリ内でトップクラスのワイン輸出量を誇ります。
ちなみに「コノスル(cono sur)」は「南向きの円錐(えんすい)」という意味をもち、そのマークはチリが位置する南米大陸の形を表しています。
コノスルの「ビシクレタ」シリーズは1,000円以下という値段にもかかわらず、主要なブドウ品種を使ったものが揃っています。そのため、ソムリエを目指す方はまずコノスルで覚える、という人は多いです。
ワイン初心者から愛好家まで愛されるコノスルのワインは、妥協のない丁寧なワイン造りを行っている証なのです。
ワインラベルを読み解いて、よりワインに詳しくなろう
ワインの楽しみ方がなんとなく分かったところで、より理解を深めるためにラベルの読み方を覚えておくと便利です。ワインコーナーに行くと、たくさんのラベルがずらっと並んでいて、英語やフランス語、これまた色々な言語で表現されています。
何かルールがあるんだろうけど、どこをどう見れば分からない...
これさえ押さえていれば大丈夫という項目をお伝えします
コノスルのラベルで見てみると、表だけでも以下のような情報が読み取れます。
まずは「ブドウの品種」がどういったものなのかを探してみてください。
このラベルであれば、一番下に「カベルネ・ソーヴィニヨン」が記載されています。ブドウの品種さえ分かれば、なんとなくどんな味なのかが浮かび上がります(ブドウ品種ごとの特徴については、「糖度も旨さもぎゅっと濃縮。ワインに使われるブドウ品種」の項目をご確認ください)
ワインに慣れ親しんだ方であれば、他の情報も読み取り、どのようなワインなのかをより想像できるのではないでしょうか。
ラベルの表は簡潔に表現されていることが多く、読み取れない場合は裏ラベルも見てみましょう。
スーパーやコンビニ並んでいるものは、おおよそ日本語で詳しく書かれていることが多いです。どんな料理に合うかも記載されていることもあるので、お手軽に楽しむことができます。
ワインのラベルひとつに、どういった国で、いつ、どこで、どのようなブドウを使っているか、たくさんの情報と想いが詰まっています。ワインによってもラベルのデザインはさまざま。迷った時は、ラベルの雰囲気を見て選んでみるのも楽しいです。
ワインのラベル「エチケット」
ちなみにワインのラベルは「エチケット」と呼ばれます。
エチケットはフランス語で、中身が何かという表示を表す「荷札」の意味。その昔、フランスの宮廷では、外部から宮廷へ訪れる客人に、宮廷内でとるべき作法が書かれた張り紙を見せていたそうです。やがて、ワインを宮廷内に持ち込むときに「中身はちゃんとこの銘柄のワインですよ」と表すために使われるようになり、いつしかその礼儀を「エチケット」と呼ぶようになりました。
現代でエチケットといえば、マナーの意味合いが強いです。ワインの世界においても、このワインはその国・地方・年代で作られたものを証明することがマナーになっています。
思いや背景が詰まったラベル
ちなみに、コノスルの「ビシクレタ」シリーズは自転車のマークがシンボルになっています。車などCO2を排出する機械は使わず、農夫たちは毎日ブドウ畑を自転車で動き回ります。自然環境に配慮した農法を守り続けるため、設立から変わらず自転車に乗り続けている、献身的な様子が描かれています。
このように、エチケットにはいろんな情報とワイナリーの思いが描かれています。
季節やイベントごとで選ぶ、美味しいワインはどれ?
さあワインを飲んでみよう、けれどワインを飲むというと「誕生日」や「結婚記念日」などのハレの日、「デート」や「ホームパーティー」など特別な日を思い浮かべることが多いです。
どんな時に飲めばいんだろう、と思っている方は、まずはワインに慣れるためにも、季節に合わせてワインに触れてみるのはいかがでしょうか。季節のイベントにワインをプラスするだけでも、華やかさがアップし、気軽にワインを取り入れることができます。
せっかくなら楽しく飲みたい!といった方に、一年を通したワインの楽しみ方をお教えします。
春
身を切るような寒さが和らぎ、だんだんと暖かくなる季節です。
桜など花や草木が芽吹き、景色も華やかになり、気持ちもどこか陽気になります。そんな明るい気持ちにぴったりなのは、エレガントな香りをもつワインがおすすめです。
特に香りが強く感じられるゲヴュルツトラミネール、ヴィオニエなどは、白ワインのあっさりとした風味を感じながらも、ライチやバラのような多様な香りが特徴的です。
また、このシーズンは卒業や就職などの生活環境の移り変わりも多く、集まりの席でお酒を飲む機会も増えるのではないでしょうか。
就職などのお祝いや、母の日に日頃の感謝を込めてワインをチョイスして贈るのもよし、また、甘みがぎゅっと詰まった春野菜も豊富に採れるので、ワインに合う料理が多いのも楽しみのひとつです。
春の主なシーン
就職などのお祝い、母の日等
春におすすめのワイン
エレガントな香りをもつワイン
品種
ゲヴュルツトラミネール、ヴィオニエ等
夏
だんだんと蒸し暑くなり、ギラギラとした日差しが降り注ぐ季節です。
のぼせるような暑さを乗り切るためにも、辛口の爽やかな白ワインがおすすめです。ソーヴィニヨン・ブランはレモンやライムを思わせるフレッシュな果実味がありシャープな口当たり、リースリングは気品のある花のような香りを持ち、みずみずしい酸味が暑い季節にピッタリです。
また、シュワっとした泡が心地よいスパークリングワインもおすすめ。
というのも、スパークリングワインに使われるブドウは、主に8月ごろ収穫されます。収穫を早めることで、アルコール度数は低めながらも酸味の強い、軽やかなワインに仕上がります。白ワインは2℃〜10℃が適温なので、冷蔵庫でしっかり冷やしてください。
このシーズンはキャンプやバーベキューなど外に出るイベントも多く、暑い日差しの下でワインを飲む機会も増えることでしょう。父の日としてのプレゼントとしてや、お祭りを盛り上げる一杯など、様々なイベントにて、アイスワインを楽しんでみてください。
夏の主なシーン
キャンプ、バーベキュー、父の日等
夏におすすめのワイン
辛口の爽やかなワイン、スパークリング
品種
ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング等
秋
秋といえば食欲の秋。マツタケやギンナン、多くの穀物や果物が実りの時期を迎える頃です。ブドウも秋が収穫のピークなので、ワイン産地が最も活気づく時期でもあります。今年のブドウの出来を評価する有名なイベント「ボージョレ・ヌーヴォ解禁日」が行われるのも秋です。
白ワインのブドウは〜9月ごろ、赤ワインのブドウは9月〜11月と、品種によって収穫にばらつきがあります。赤ワイン用のブドウは実や皮に旨味と色味を凝縮させるため、少し時期がずれるのです。渋みと酸味のバランスが絶妙で華やかな香りを持つピノ・ノワール、果実感が豊かで口当たりの良いメルローなど、軽やかな渋みを持つワインは秋の夜長におすすめです。
他国のワイナリーでは、月の満ち欠けに合わせて、剪定、収穫を行うところもあります。月の周期に合わせて自然環境も繋がっていると考えられ、月の光を多く浴びた頃に収穫されます。月の光を浴びたブドウというのは、なんだか神秘的に感じます。今度のお月見は、月の満ち欠けを感じながら団子とワイン…そしてロマンチックなムードに浸りましょう。
秋の主なシーン
お月見
秋におすすめのワイン
軽やかな渋みのワイン
品種
ピノ・ノワール、メルロー等
冬
街にはイルミネーションが輝き、はらはらと雪が降り積もる季節です。
身の引き締まる寒い冬には、ジビエ料理など野性味溢れるガッツリしたものが美味しくなります。そのため、どっしりとした濃い赤ワインや、スパイスの効いた重厚なワインがおすすめです。ワインの王道であるカベルネ・ソーヴィニヨンは、骨格しっかりとした風味やタンニンが特徴で、カシスのような濃厚な味わいを感じることができます。シラーは濃厚な果実味のなかにもスパイシーさがあり、チョコレートのような芳醇な香りと濃縮されたその旨味は、年末年始などの特別なお祝い行事にもピッタリです。
また、クリスマスはいくつになっても特別感のあるイベント。きめ細やかな泡と甘い香りのスパークリングワインは、特別なひとときにオススメです。恋人と二人で過ごすクリスマス、家族団欒に花を添える一役、友達を呼んでのパーティーなど、いつもとは違った華やかな空間を演出できます。一年の終わりに想いを馳せ、爽やかな泡で楽しいひとときを過ごしてみてください。
冬の主なシーン
クリスマス等
冬におすすめのワイン
濃い赤ワイン、重厚なワイン
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
日頃のビールをワインに変えてみるだけでも、雰囲気も変わり、楽しくなります。大事なデートや、高級レストランでいきなり背伸びをする前に、こうしたイベントで慣れ親しんでおくことで、いざ!というときに無理せずスマートにワインを頼みやすくなります。ワインは格式高いお酒だと思わずに、自分にあったスタイルで楽しんでみてください。
ワイン×料理=美味しい!おすすめマリアージュの組み合わせ
美味しいワインを飲むなら、一緒に食事も楽しみたいです。そして、せっかくなら食べ物との美味しい組み合わせを知りたい。ブドウの品種によって個性が変わるので、相性の良い料理も異なります。そんな時は、食べ物との「マリアージュ」を感じられるかがポイントです。
ワインの世界において、最近では「マリアージュ」という言葉が浸透してきました。マリアージュはフランス語で「結婚」の意味。つまり、ワインと料理が恋に落ち結婚したかのように、組み合わせや相性が絶妙のことをいいます。
「ペアリング」という似た言葉がありますが、こちらはシンプルに素材の相性が良い状態のときに使われます。
つまり、
をいいます。さて、ワインとのマリアージュを見つける方法ですが、一般的には赤ワイン=お肉、白ワイン=魚介類、というイメージがあります。
しかし、素材によっては焼いたり、煮込んだりと調理工程や味付けが変わり、一概に合うとは言い難いのです。そのため、初心者の方でも分かりやすい3つの選び方をご紹介します。
同じ系統の味を重ねてみる
ひとつは「同じ系統の味を重ね合わせる」ことです。
といったように、同じ系統の味を重ね合わせることによって、味の余韻がより深いものになります。同じ系統の色を合わせてみる
「ワイン初心者なのだから、まだ味なんて分からない!」という場合は「料理とワインの色を合わせて」みてください。
ワインは「赤」「白」「ロゼ」の三種類に分かれますが、色別でみると「黄緑に近い淡い黄色」「濃い黄色」「薄い赤」「鮮やかな赤」「濃厚な赤茶」の5つに大別できます。
黄緑に近い淡い色には鮮やかなハーブを使った料理に、濃厚な赤茶であれば、シチューなどの煮込み料理など、色で合わせてみると良いです。
料理の発祥国・地方を合わせてみる
こちらも分かりやすいです。不思議なことに、同じ風土で愛された料理とワインは絶妙に相性が良いのです。さらに、その国のなかでも料理とワインの発祥地が分かれば、より調和のとれたマリアージュが楽しめます。この選び方は、レストランでワインリストを出された時や、お店でたくさん売っている場合でも役立ちます。
チリ料理のおすすめは「エンパナーダ」
ちなみに、チリの有名な料理のなかで「エンパナーダ」があります。パン生地の中に具を詰めて揚げられているもので、多くは牛挽肉が入っていますが、チリでは太平洋からとれた海鮮類が入っていることも。なんとなく大きな揚げ餃子を思わせます。そんなエンパナーダを食べる際は、あっさりとした白ワインで脂っこさを中和させると相性抜群です。何個でも食べられそうです。
まとめ
いかがでしたか?
ワインは意外と身近な飲み物で、そしてより知れば知るほど長く楽しむことができます。「ワインって高いんでしょう?」「ワインは特別な時に飲むものだから…」という方にとって、チリワインの安さ、美味しさの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
初心者さんも、そしてワインが大好きという方も、ぜひデイリーワインやお気軽なパーティーに、チリワインを添えてみてください。