2025.02.26

  • 楽しみ方

春はロゼ気分、センスアップなお花見ワインを楽しもう


「今年は暖冬か?」と思われた矢先、日本海側を中心に大雪をもたらしましたが、ようやく春の日差しが注ぐ季節となりました。そして、3月の声が聴こえてくると、気になり出すのが桜の開花予報ではないでしょうか。日本気象株式会社の第4回*1の発表によると、東京の3/25を皮切りに福岡、名古屋、大阪と続き全国的には平年並みか平年より遅めの開花とのことです。そこで、今回は来るべきお花見シーズンに向けて、春にピッタリなロゼワインとその楽しみ方をご提案いたします。



*1参考URL:https://n-kishou.com/corp/news-contents/sakura/

■海外では空前のロゼワインブーム

最近、海外ではロゼワインが非常に人気を集めています。OIV(国際ブドウ・ワイン機構)の直近のレポート「Focus OIV 2023」*2によると、この20年間で、ロゼワインは世界レベルでの需要と供給の両面で大きく成長したと報告されています。
生産量は、2001年から2021年の間に25%増加。ロゼワインの成長をリードしているのは、ほとんどが北半球の国々で特にフランスが顕著です。
消費については、イギリス、ドイツ、アメリカにおける需要の増加が起因しており、世界レベルではフランスが圧倒的な主要市場となっています。



実際に、ロゼワインが大好きでファッション業界から転身した2人の女性がロゼワイン専門のワインメーカーを設立するなど、その人気はさらにヒートアップしています。
一方、日本はというと、海外ほどではないものの、ロゼワインの人気が徐々に高まっています。
ロゼワイン専門ショップ&ワインバーができたり、国内のワイナリーでもロゼワインを造るところが増えたりと、質の高い日本産ロゼワインも注目されています。
このように、日本においてもロゼワインの需要は確実に増加しているといえるでしょう。

*2:参考文献 
「FOCUS 2023 EVOLUTION OF WORLD WINE PRODUCTION AND CONSUMPTION BY COLOUR」

■ロゼワインの魅力とその製法

そこで、ロゼワインの魅力をよく知るためにここでちょっとお勉強タイム。ロゼワインにはその醸造方法により、いくつかの異なるタイプがあります。主な種類は以下の通りです。

1.直接圧搾法(ダイレクトプレス): 赤ワイン用のぶどうを圧搾して直接ワインを造る方法です。このプロセスでは、果実の皮が果汁に短時間接触するため、淡いピンク色のワインが出来上がります。

2.セニエ法:赤ワインを造る過程で、一部の果汁を早めに取り出してロゼワインを造る方法です。この方法によって、比較的色も濃く、しっかりとした味わいになります。

3.混醸法::白ブドウと赤ワイン用の黒ブドウを混合して発酵させてロゼワインを造る方法です。

4.ブレンド:白ワインに少量の赤ワインを加えて造る方法です。ロゼ・シャンパーニュを除き、EUではこの方法は認められていませんが、EU以外の一部の地域ではこのような方法で造られる場合があります。



製法の違い以外にもそれぞれの地域の土壌や気候、ぶどうの品種によって異なる特徴があります。
なお、ロゼワインは白ワインと赤ワインの中間的な味わいを持ち、辛口から甘口まで幅広いスタイルがあります。辛口のロゼは食事とのペアリングにも適しており、様々な食材や料理が並ぶパーティやバーベキューなどにもうってつけ。甘口のロゼはスイーツや軽食と一緒に楽しむのに向いています。そして、なんといってもロゼワインの外観は美しく、華やか。
このように、ロゼワインは多様なスタイルと美しい外観を持ちつつ、様々な料理やシーンに合わせて楽しむことができる点が魅力です。

■コノスルのロゼワインでセンスアップなお花見を

ということで、コノスルのロゼワインとともに、センスアップなお花見を演出してみましょう。

◎ベストな環境で、室内で楽しむ

ロゼワインの飲み頃の温度帯は、スパークリングや甘口のタイプなら5~7℃、一般的な辛口のロゼワインなら7~13℃くらいです。
ですから、戸外で楽しむお花見では少し肌寒く感じてしまうかもしれません。
よって、ベストな環境で楽しめる室内お花見はいかがでしょうか。窓越しに桜が見えるような場所なら、あえてお花は不要かもしれませんが、そうでない場合は、春らしいお好きな花を飾ってみましょう。



そして、テーブルには、淡いグリーンやピンクのセンターテーブル、食器もさりげなくピンクや白で、春らしいコーディネートで軽やかに。
ワインはコノスルの「ビシクレタ・ピノ・ノワール・ロゼ」はいかがでしょうか。こちらのワインは、ピノ・ノワール100%で造られており、ジューシーで柔らかな口当たりと赤い果実の風味や爽やかな味わいがサーモンや生ハム、そして軽めのお肉料理にも程よく合います。



◎戸外で楽しむお花見

また気温が高い日やもう少し季節が進んだ頃には、バスケットに「スパークリング・ロゼ」とお気に入りのおつまみなどを入れて、ピクニック風のお花見はいかがでしょうか。
ボトルをすっぽり包むタイプの携帯用ワインクーラーを使用すれば、適温が手軽にキープできます。



エチケットもかわいくて、ガーデンパーティなどにもピッタリですよね。気の置けない仲間たちにお花見パーティに誘われたら、プレゼントに持参してもよいでしょう。
「スパークリング・ロゼ」は、フルーティな辛口でイチゴやブルーベリーのような優しい果実味と豊かな酸味、心地よい渋みが魅力です。
そして何より、戸外でいただく「スパークリング・ロゼ」はまた格別です。

さあ、春本番が待ち遠しいですね。ぜひ、この春はコノスルのロゼワインで、センスアップなお花見を楽しんでください。



この記事で紹介したワインはこちら

ビシクレタ ピノ・ノワール・ロゼ
ビシクレタ ピノ・ノワール・ロゼ

ビシクレタ ピノ・ノワール・ロゼ
フレッシュでエレガント、チェリーを思わせる赤い果実の香り。ジューシーで柔らかな口当たり。赤い果実の風味豊かで爽やかな味わい。

スパークリング ロゼ
スパークリング ロゼ

スパークリング ロゼ
チリ南部、冷涼なビオビオ・ヴァレー産の葡萄を厳選して使用。シャルマ方式。イチゴやブルーベリーのような優しい果実味と豊かな酸味が感じられ、微かに感じられる心地よい渋みがボディにふくよかさを与えている。余韻にも柔らかな果実の甘みが残る。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

ソムリエ

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
  • SAKURAアワード2024 審査員

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。
2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。