2024.04.23

  • 楽しみ方

「母の日」ギフトに花とワインはいかが?


風薫る5月、爽やかな新緑の季節となりました。そして、ゴールデンウィーク明けの週末、5月12日(日曜日)は「母の日」です。街角のフラワーショップにはいつになく、たくさんのカーネーションが並ぶ姿を目にすると、「母の日」が近いことがわかります。フラワーギフトは母の日の定番ですが、ワインを嗜むお母様でしたら、お花と一緒にワインを贈るのはいかがでしょうか。もちろん、ワインとお花のイメージを合わせてコーディネートすれば、よりセンスを感じるギフトになること間違いなし。そこで、今回は「母の日」にふさわしいワインとフラワーギフトのご紹介です。



■「母の日」あれこれ

「母の日」の発祥はご存知でしょうか。所説ありますが、最も有力なのが20世紀初頭のアメリカで、ある女性が亡くなった母親のために追悼会を開き、母親が生前好きだった白いカーネーションを参列者に配ったことが起源とか。日本でもキリスト教の伝来とともに明治末頃から認知されはじめ、1930年代後半に普及。1947年(昭和22年)、公式に5月の第2日曜日が「母の日」となりました。



しかし、最近は家族のあり方も多様化しており、数年前に観たフランス映画『パリの家族たち』では、「母の日」を巡り議論されている様子が映されていました。また、5月の第2日曜日を「母の日」とするのは、アメリカ、日本、オーストラリアなどで、他の日付が「母の日」に設定されている国も少なくありません。いずれにせよ、私たちがこの世に生を受けたのは、両親あってのこと。こと母親の存在が大きいことは今も昔も万国共通でしょう。


■「母の日」ギフトにふさわしい、ワインと花の贈り物

それでは、早速、「母の日」にふさわしいワインとフラワーギフトのご紹介です。今回、コノスルのワインシリーズからセレクトした「母の日」ワインは4本。ボトルのイメージや季節感などを考慮し、厳選した4本です。
まず1本目は「ビシクレタ レゼルバ ピノ・ノワール・ロゼ」です。このワインはピノ・ノワール100%で造られており、淡いピンクがとてもチャーミング。まさに「母の日」ワインといった雰囲気です。チェリーを思わせる香りと、フレッシュでエレガントな味わいも「母の日」にピッタリ。生ハムやサーモンのカルパッチョ、エビチリやチンジャオロースなど様々な料理に合いやすく、「母の日」のホームパーティにも大活躍しそうです。
この「ピノ・ノワール・ロゼ」の可愛らしい外観から、基調となるカラーも淡いピンクとし、丸い形や花びらの枚数やギャザーが多いフェミニンなタイプの花材でまとめてみました。



ブーケ風に丈を短めにしてもらい、バスケットにはキャンディやクッキーなどを入れてプレゼンとしても◎。丸みのあるピンクのお花は「ラナンキュラス」といい、花言葉は「とても魅力的」という意味があります。

お次は、爽やかでハンサムウーマン的なイメージのワイン&フラワーギフトです。ワインは「スパークリングワインBRUT(ブリュット)」です。5月といえども気温がぐんぐん上がる昨今、冷えたスパークリングワインがより美味しくなる頃。また、お祝いの必須アイテムといえばスパークリングワインでしょう。



こちらのワインは、イチジクやオレンジの花などの華やかな香りとレモンなどのフレッシュな果実香、そして、細やかな泡とミネラル、新鮮な果実味や溌剌とした酸が特長です。 
少し汗ばむような気温なら5〜7℃くらいに冷やし、パーティのスターターにうってつけ。立ち上る泡がより一層、場を華やかに演出してくれるでしょう。
フラワーギフトは、エチケットカラーのフレッシュなライトグリーンに合わせて、白とグリーンでコーディネートしました。白いチューリップやグリーンのカーネーションで爽やかさと華やぎ、そしてちょっぴり柔らかさを加えたワイン&フラワーギフトに仕上げました。

続いて、お次は、個性的な女性に贈りたいワイン&フラワーギフトです。セレクトワインは「ビシクレタ レゼルバ ゲヴュルツトラミネール」です。ゲヴュルツトラミネールはライチの香りや、マスカット、メロン、バラなどの甘くエキゾチックな香りが印象的なワインです。味わいはしっかりとした酸味があり、香りの印象に比べドライです。ワインのキャップシールやエチケットに合わせ、お花はバイオレットや赤でまとめたところ、ドラマチックなワイン&フラワーギフトになりました。



色合い的にはやや強めですが、刺し色のシルバーの花材でバランスを取り、よりエチケットカラーとフラワーギフトのコーディネートをリンクさせました。ワインもパニエに入れるなどの工夫をすると、より個性的な演出になるかと思います。

そして、4本目は、「オーガニック グラン・レゼルバ カベルネ・ソーヴィニヨン」です。ここ数年、オーガニックワインの人気は高まるばかりですが、「オーガニック グラン・レゼルバ カベルネ・ソーヴィニヨン」はおすすめ中のおすすめです。エレガントでシルキーな味わい、柔らかなタンニン、程よいボリューム感と爽やかな酸味、そして凝縮感のある味わいと長い余韻。全てにおいてパーフェクトなこちらのワインはギフトにも最適です。エチケットもエレガントで高貴な印象がありますので、木製のギフトボックスに入れてもしっくりいきます。



そして、フラワーギフトのテーマはボタニカル。燦燦とふりそそぐ太陽の日差しを想像させるオレンジ色や濃いピンクの花を中心に、ブドウ畑で咲く素朴で動きのある花やグリーンをあしらいました。

お料理は、シーフード、チキン、スパイス、チーズ、ベジタリアンフードはいかがでしょうか。またヨーグルトやハーブを使った爽やかなソースとの相性も抜群です。ギリシャ料理の「サジキ」や「フェタチーズのサラダ」などと、キンキンに冷やしたグリーン・ソサエティ ソーヴィニヨン・ブランはベストマッチの予感です。

■エチケットをベースにフラワーイメージを伝えてみよう

とにもかくにも、花とワインのギフトは母の日以外でも活躍しそうなギフトアイテム。ロマンチックで華やかな雰囲気を醸しだしてくれるワイン&フラワーギフトは積極的に活用したいですよね。しかし、どうやってそのイメージを作っていくのか、ポイントを最後にご紹介します。

①ワインボトルやエチケットからイメージカラーを伝える。
(お花屋さんへ画像を見せるのが一番良いです)
②プレゼントする相手のイメージを伝える。
③シチュエーションを伝える。

この3つがあれば、お花屋さんもフラワーギフトのイメージがつかめると思います。かくゆう私も、この3ステップで依頼してみたところ、イメージ通りに仕上がりました。それから、ご予算をお伝えするのも忘れずに。
それでは、ワイン&フラワーギフトで素敵な母の日をお過ごしください。



この記事で紹介したワインはこちら

ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワール・ロゼ
ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワール・ロゼ

ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワール・ロゼ
フレッシュでエレガント、チェリーを思わせる赤い果実の香り。ジューシーで柔らかな口当たり。赤い果実の風味豊かで爽やかな味わい。

スパークリング ブリュット
スパークリング ブリュット

スパークリング ブリュット
チリ南部、ビオビオ・ヴァレーの冷涼な気候と赤粘土質土壌に育まれた葡萄を厳選。製法はシャルマ方式。テロワール由来のフレッシュでミネラルに溢れた味わいと、二次発酵によって生まれる酵母やハチミツなどのニュアンスを楽しむことが出来る。

ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール
ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール

ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール
鮮烈なライチの香りや、マスカット、メロン、バラの花びらの甘くエキゾチックな香りが印象的。香りがそのまま味わいにつながるような独特の風味が特長。クリアーで雑味がなく飲みやすい。しっかりとした酸味で、香りの印象に比べドライな味わい。

オーガニック グラン・レゼルバ カベルネ・ソーヴィニヨン
オーガニック グラン・レゼルバ カベルネ・ソーヴィニヨン

オーガニック グラン・レゼルバ カベルネ・ソーヴィニヨン
エコサート認定の有機栽培葡萄を使用。樽で14ヶ月、ステンレスタンクで1ヶ月熟成。コノスルが本拠地を構えるコルチャグア・ヴァレーのサンタ・エリサ葡萄園で丹念に育てた有機栽培葡萄の中から最高品質のもののみを厳選し、葡萄本来の味わいを最大限に引き出したオーガニックワイン。プラム、クランベリーやストロベリーのチャーミングな香り。柔らかなタンニンのエレガントでシルキーな味わい。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

ソムリエ

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。アルコールはあまり得意ではなかったはずが、ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。