2024.12.19

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ホリデーシーズンに大活躍のフードフレンドリーなワイン5選


街角は週末ともなると忘年会やクリスマスパーティなどで賑わっていますね。
年末年始の長期休暇を利用して、帰省やご旅行にお出掛けされる方も多いのではないかと思います。
また、自宅に親戚やお友達を呼んでのホームパーティでは、これからの時期はお節をはじめ和・洋・中、さまざまなお料理が登場します。
そんなときに重宝するのが「フードフレンドリー」なワインです。コノスルの多彩なラインナップの中から、お料理に合わせやすいフードフレンドリーなワイン5選をご紹介します。

■フードフレンドリーなワインとは

フードフレンドリーなワインとは、一般的な意味としては「食事に合うワイン」という事ですが、特定の料理と相性が良いワインのことだけでなく、「それだけで飲むには惜しい、何か食べ物がほしくなる旨さのあるワイン」といったワインを好意的に評価した言葉です。
さらに、もう少し拡大解釈すると料理に合わせやすいというニュアンスもあり、さまざまな食事に合うワインを指すときに使用します。
特にフードフレンドリーなワインには以下のような特徴があります。

1.バランスの取れた味わい
酸味、タンニン、アルコール、甘みのバランスが良いワインは、様々な料理にマッチしやすくフードフレンドリーなワインといえます。

2.料理との相性
ワインは食材そのものよりも調理法やソースによっても相性が変わることも多いため、そのワインの傾向や特徴をつかむことも重要です。
その上で合いやすい特徴を持っている、あるいはこういう料理に合うというイメージがしやすいワインもフードフレンドリーなワインといえると思います。

3.飲みやすさ
過度に重いワインや強い風味のワインは、料理の味を圧倒してしまうことがあるため、比較的、軽やかなワインがフードフレンドリーなワインといえます。



■好みのペアリングを見つけるのも楽しみの一つ

現代の食事は、非常に多種多様です。
和食のように比較的素材の持ち味を活かした繊細な料理もあれば、濃厚なソースや食材自体の個性が強い欧風料理、またスパイスを効かせた中華やエスニック料理などがあります。
特に、年末年始はあらゆるジャンルのお料理が登場することが多く、和食というカテゴリー一つをとってもお節料理などは、酸味、甘味のあるものや保存が効くようにしっかりとした味付けで、うまみの強いものが一緒に詰められています。



ワインペアリングにおいては、「同調」と「補完」という基本的な考え方があります。
比較的トライしやすいペアリングは同じ味わいを持つ「同調のペアリング」です。
酸味のあるものには酸味が溌剌としたワインが合いますし、甘みの強いお料理にはやはり甘口ワインが合います。油分が多いワインには、タンニンもしっかりとして重厚なフルボディが良いでしょう。
しかし、こうした味わいが混然一体となっている、または同時に提供されるような場合にはどうしたらよいか迷ってしまいますよね。



そんな時は、あまり深く考え込まずに、「どのお料理とのペアリングが一番良かったか?好みか?」といった具合に、自分なりのペアリングを見つけるシーンと考えるのはいかがでしょうか。
ホリデーシーズンは様々な味わいのお料理が揃うことが多いからこそ、いろいろトライできる絶好の機会です。
自分好みの「ベストマリアージュはこれ!」といったことを家族やお友達とシェアすることも楽しむ1つのヒントになると思います。

■コノスル ラインナップからこの時期に大活躍のワイン5選

とはいえ、実際にワイン選びとなるとやはりいくつかお手本があると嬉しいですよね。
今回、コノスルの中でも特にフードフレンドリーなワインを5本ご紹介いたします。

スパークリング ロゼ



スパークリングワイン、ロゼワインはフードフレンドリーなワインの代表格です。
スパークリングワインはアルコール度数がスティルワイン(発泡性ではないワイン)に比べて低く、飲みやすい点とこの泡によって口中をサッパリさせるので、フライやオイリーな料理をおいしく食べ進めることができます。塩味や旨味の強いお料理とも良く合います。
ロゼワインは、適度なタンニンを持ち、白ワインと赤ワインの特性を持っていますので、許容範囲が広く、さまざまなお料理に合いやすいのです。
その両面を持つ「コノスル スパークリング ロゼ」は一番にお勧めしたいワインです。

グリーンソサエティ シャルドネ



シャルドネは、ニュートラルなブドウ品種であり、醸造方法やその土地の特性などによってワインのスタイルは多様です。
このニュートラルな個性によって、食材や味付けにあまり作用されずに合わせやすいポジションにあるワインではないかと思います。
特に今回お勧めするグリーンソサエティ シャルドネは、10%をフレンチオーク樽、90%をステンレスタンクで6ヶ月以上熟成しており、樽熟成はしているものの、ふくよかな果実味をレモンのような瑞々しくフレッシュな酸味があり、非常にクリーンな味わいです。
よって、ややコクや旨味のあるお料理も引き立てますし、酸味のあるお料理にも溶け合います。

20バレル ピノ・ノワール



赤ワインでは「20バレル ピノ・ノワール」をチョイスしました。
厳選した最良の20樽(バレル)のみを瓶詰めしたことから、「20バレル・リミテッド・エディション」という名前がついています。
特にコノスルが誇るピノ・ノワールは、エレガントな口当たりで、豊富なタンニンとこなれた酸味が絶妙なバランスを保っています。
もちろん単体でも十分に楽しめるワインですが、この絶妙なバランスが和食、洋食を問わず合う印象があります。
特にマグロなど旨味や油分があるお魚を醤油で食べるなどにもうってつけ。さらにお肉料理、そして小豆を使った和菓子にも不思議と合います。

シングル ヴィンヤード 8グレープス



続いて、赤ワインからもう1本、「シングルヴィンヤード 8グレープス」です。こちらのワインは8品種をブレンドした、コノスルの全く新しいコンセプトのワインで、それぞれの品種が織り成すハーモニーが素晴らしく、まさしく多面的な魅力を持つワインです。
これまで様々なお料理と合わせてみましたが、お肉料理には抜群の相性を見せてくれます。牛肉や羊肉などの赤身肉はもちろんのこと、豚肉、鶏肉にも難なく合います。
甘辛いタレ、スパイスの効いたもの、塩・コショウなどのシンプルなものなどほんとにアッパレ。その素材や料理法、味付けの特長を8グレープスが引き出すようなワインです。ブラックチェリー、プラム、カシスの果実の香りやピーマンを思わせる青いニュアンス、ミント、スギ、黒コショウのスパイシーさ、焦がした木の香りも加わり非常に複雑な個性がありますが、それゆえのバイタリティとでもいいましょうか。
お肉料理が多い食卓では準備しておくと間違いのない1本です。

ビシクレタ シリーズ リースリング



ぜひ、お節に合わせて欲しい1本として最後にご紹介します。
「ビシクレタ シリーズ リースリング」です。ハチミツのような香りをベースに、アプリコット、リンゴ、レモンの花、シトラスなどを感じさせ、ほんの少し残した糖分によってほんのり甘く感じるスタイルの白ワインです。
とはいえ、甘口ではないので、塩味のあるお料理や旨味のあるお料理にも合います。エビ、カニなどの甲殻類にも◎、黒豆、栗きんとんとも相性良しです。

さて、いかがでしたでしょうか。
ホリデーシーズンでなくても、インプットしておくと便利なフードフレンドリーなワイン。
ぜひ、みなさんのベストマリアージュを探してみてくださいね。


この記事で紹介したワインはこちら

スパークリング ロゼ
スパークリング ロゼ

スパークリング ロゼ
チリ南部、冷涼なビオビオ・ヴァレー産の葡萄を厳選して使用。シャルマ方式。イチゴやブルーベリーのような優しい果実味と豊かな酸味が感じられ、微かに感じられる心地よい渋みがボディにふくよかさを与えている。余韻にも柔らかな果実の甘みが残る。

グリーンソサエティ・シャルドネ
グリーンソサエティ・シャルドネ

グリーンソサエティ・シャルドネ
柑橘系果実の香りにオレンジの花やパイナップルのニュアンスがある、心地よい酸が感じられるワインです。

20バレル ピノ・ノワール
20バレル ピノ・ノワール

20バレル ピノ・ノワール
チリNo.1ピノ・ノワールを目指し、ブルゴーニュの銘醸「ドメーヌ・ジャック・プリュール」のマルタン・プリュール氏の協力を得て造られたプレミアムワイン「オシオ」ピノ・ノワールのセカンドワイン的存在のワイン。エレガントな口当たりで、豊富なタンニンとこなれた酸味が絶妙なバランスを保つ。果実の凝縮感が印象的。

シングル ヴィンヤード 8グレープス
シングル ヴィンヤード 8グレープス

シングル ヴィンヤード 8グレープス
8品種をブレンドした、コノスルの全く新しいコンセプトのワイン。それぞれの品種が織り成すハーモニーが素晴らしく、時間の経過と共に楽しめる。

ビシクレタ シリーズ リースリング
ビシクレタ シリーズ リースリング

ビシクレタ シリーズ リースリング
ハチミツのような香りをベースに、アプリコット、リンゴ、レモンの花、シトラスなどを感じさせるノートが複雑に絡み合っている。糖分を少々残す(7g/L)ことで、ほんのり甘く感じるスタイルに仕上げている。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

ソムリエ

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
  • SAKURAアワード2024 審査員

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。
2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。