2022.03.22

  • 楽しみ方

春に飲みたい白ワイン。旬の味覚とペアリングして美味しさ満開の食卓を


三寒四温を繰り返し、日ごと春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
旬の味覚とワインで春らしい食卓を演出してみたくなる季節ですね。そこで今回は新しい季節の幕開けに相応しいペアリングをご紹介します。

春の味覚といえば・・・

店頭には山菜や露地もののアスパラガス、春キャベツなど明るいグリーンのお野菜が多く並びはじめました。このほか、新玉ねぎや桜えび、鰆やホタルイカなどが旬を迎えています。

春野菜の特徴というと「苦み」と「甘み」ではないでしょうか。春に成長する野菜は、害虫から身を守るために植物性アルカロイドという成分が多く含まれており、特有の苦みや香りを持っています。



シャキシャキとした食感とほのかな甘みが美味なアスパラガスは、まさに春を感じる食材の一つですよね。アスパラガスに含まれるアスパラギン酸は、代謝を高めて疲労回復を促す効果があるといわれています。その効果は、スタミナ系の栄養ドリンクの有効成分として用いられるほどです。

一方、「甘み」はどうでしょうか。厳しい冬を乗り越えるために植物は糖分を蓄え、魚介類は冷たい海水から身を守り、産卵前の高い栄養分が甘みとなって感じられるようです。

春になると水温が上がり海の生き物たちも活発になります。一年の内でも最も活気に満ちた春漁を迎えるのが桜えび。見た目も淡い赤色で桜の季節に獲れるため「桜えび」と呼ばれるようになったとか。干したものは年中見かけますが、この時期、産地などでは生の桜えびが手に入るそう。  



旬の食材は、栄養価も高く食味も良く、さらにリーズナブルといいこと尽くし。積極的に取り入れて、春満開なテーブルを楽しみましょう。  

コノスルのレゼルバ・エスペシャル “ヴァレー・コレクション”  

チリの葡萄栽培地域は南北1,400kmに広がっています。西には寒流のフンボルト海流が流れる太平洋に面した冷涼な沿岸部、東にはアンデス山脈の斜面、このふたつの地域に挟まれた中央部には平野があり、そのためチリには多種多様なテロワールが存在します。



コノスルでは設立以来「適地・適品種」栽培を推進してきました。レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー・コレクション” シリーズは、その「適地・適品種」のコンセプトのもと、各産地(ヴァレー)に最適な品種をセレクト。各品種を理想的な条件の下で栽培し、それぞれの品種や産地の個性をよりはっきりと表現したプレミアムシリーズです。



レゼルバ・エスペシャル “ヴァレー・コレクション”から春の味覚にぴったりなワインをセレクトしました。「シャルドネ」「リースリング」「ソーヴィニヨン・ブラン」の3本です。いずれも、それぞれの品種や産地の個性をよりはっきりと表現し、複雑で深みのあるエレガントな味わいのワインです。  

ペアリングにも旬を取り入れてシーズナルな食卓を演出  

今回は、春の食材の「甘み」に着目したお料理を3品ご紹介します。まずは、その姿が可愛いらしいホタルイカと柔らかい歯触りの春キャベツのパスタです。



フライパンにオリーブオイルを熱し、スライスしたニンニクと玉ねぎと鷹の爪を入れ、弱火から中火で香りが出るまで炒めます。さっと塩茹でしたキ春キャベツとホタルイカ、アルデンテのパスタを加え、塩コショウで味を調えたら出来上がりです。



こちらには、ミディアムトーストのフレンチオーク新樽で7ヶ月熟成した「シャルドネ」を合わせてみました。鮮烈なパインやマンゴーの香りに、柑橘系の香りとハチミツやメロンのニュアンスが複雑性を与えています。柔らかな口当たりでボリューム感があり、豊かな果実味と深みのあるコクが楽しめます。  



ホタルイカの旨味と春キャベツの甘みがシャルドネの程よい厚みとしっくりいきます。アルコール度数は13.5%vol.でミディアムボディのシャルドネは、重すぎないオイルソースとコクのある味わいに見事に調和しました。そして、シャルドネの豊かな果実味とクリアな酸がみずみずしく、フレッシュな春の印象を醸し出しています。

お次は、菜の花と新玉ねぎと桜えびのかき揚げです。桜えびがとっても華やか。お料理の最中も春を感じますね。火を通すとさらに色彩が鮮やかになり、食欲が掻き立てられます。



ワインは、レゼルバ・エスペシャル “ヴァレー・コレクション”から「リースリング」をチョイス。レモンやライム、オレンジやジャスミンの花の香りがとってもエレガント。柔らかな柑橘系の果実味と、パッションフルーツのような果実味が溌剌とした飲み心地です。  



柔らかな果実味が新玉ねぎの甘みを引き立て、桜えびはより香ばしく感じられました。天ぷらのサクサクした食感も小気味よく、春の小道をスキップしている気分です。
かき揚げは、ぜひ塩でお召し上がり下さい。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランとも好相性で、レモン塩や抹茶塩に変化させても美味です。



そして、3品目はアスパラガスのポタージュ。柔らかめに茹でたアスパラガスに炒め玉ねぎ、ブイヨン、牛乳をミキサーにかけます。塩コショウで味を調えます。ジャガイモは加えずに軽めのポタージュに仕上げるのがコツ。やや泡立つくらいまでミキシングし、フォーム状のポタージュでふんわり、春らしさを演出します。



さらにアスパラガスを1本長いまま春巻きの皮で包み、揚げたものをトッピング。高温で調理されたアスパラガスは甘みが増し、より濃縮された味わいに。またパリッとした春巻きの皮がアクセントになり楽しい一皿が出来上がりました。  



こちらには、やや緑がかったイエローが爽やかなソーヴィニヨン・ブランがおすすめです。ライムやグレープフルーツ、またハーブのような雰囲気があります。アスパラガスとソーヴィニヨン・ブランのグラッシーな香りが重なり、柔らかな牧草が大地を覆う春の牧場を彷彿とさせます。  



テーブルコーディネートも食材の色調に合わせてピンクとグリーン、白でコーディネートしてみました。

今回は白ワインオンリーでしたが、春の軽やかな味わいにピッタリのペアリングとなりました。旬の食材とワインで一段とシーズナルな食卓が演出できます。ぜひ、お試しください。  



この記事で紹介したワインはこちら

シャルドネ
シャルドネ

シャルドネ
ミディアムトーストのフレンチオーク新樽で7ヶ月熟成。鮮烈なパインやマンゴーの香りに、柑橘系の香りとハチミツやメロンのノートが複雑性を与える。柔らかな口当たりでボリューム感があり、豊かな果実味と深みのあるコクが楽しめる。

リースリング
リースリング

リースリング
ステンレスタンクで5ヶ月熟成。レモンやライムの柑橘系の香りにエレガントなオレンジやジャスミンの花のニュアンスが感じられる。レモンやライムを思わせる柔らかな柑橘系の果実味と、パッションフルーツのような果実味が特長。

ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブラン
ステンレスタンクで5ヶ月熟成。ライムやグレープフルーツなど柑橘系の果実香に、白い花のニュアンスとミネラルのヒントが感じられる。ミネラル分豊富で、フレッシュでエレガント。デリケートで瑞々しく、バランスの良い味わい。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。アルコールはあまり得意ではなかったはずが、ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。