2021.02.01

  • 楽しみ方

ワインライフをより楽しく!バレンタインにおすすめのテーブルコーディネートアイデア


誰でもできる手軽なバレンタインコーディネートのコツ

今回は、バレンタインをより楽しむためのコノスルワイン&テーブルコーディネートをご紹介します。

テーブルコーディネートの基本はテーマカラーをどう決めるかですが、チョコレートの「こげ茶」、ミルク・チョコレートの「茶色」、ホワイトチョコレートの「白」が候補になると思います。そして、これらのダークあるいはモノトーンなどのシックな色合いを引き立てるのが赤やゴールドですが、こうなると少し年末年始のカラーと似通ってきてしまいます。

これをバレンタイン仕様にするには、ギフト感を出すこと。リボンやフリルなどをコーディネートに加えることでギフト感を演出することが出来ます。

例えば、ナプキンをまとめる際にリボンを使います。




このリボンにテーマカラーを入れるだけでバレンタインらしさが演出できます。リボンは、100円ショップや手芸店、文房具店で購入できますので、テーマカラーに合わせてお選びください。

次に、ポイントになるアイテムは、ナプキンです。高級感を出すなら布製のナプキンですが、お手元にない場合は無地のハンカチやカットクロスでもOKです。カラーバリエーション豊富な紙製のナプキンもお手軽でおすすめです。

カットクロスとは、手芸店などで一定のサイズにカットした状態で畳んで売られている小さめ(ナプキン2枚分)の布です。カットクロスは、端が処理されていないので、できればミシンなどをかけていただくのが良いですが、両面テープで端を折ってくっつけてしまうという手もあります。

ナプキンの折り方もいろいろありますが、一番簡単な方法はおしぼりのように円筒状にまとめるタイプ。これだとリボンもしやすいです。少しボリュームを出し、より華やかさを演出するには、ナプキンを均等に3~4回折り、片方を扇形のように広げたタイプ。この場合もリボンで留めて左端を広げるだけなのでとても簡単です。  



アミューズとして生チョコと苺を盛り合わせてみました。

さらに、バレンタインならではのハート型のモチーフをどこかに取り入れるとさらに雰囲気が出ます。  



お花を飾っているのはハート形の箱です。チョコレートを手作りしてプレゼントされる方向けにこの時期よく売られているラッピンググッズを活用しました。中には小さめのグラスに水を張り、お花を活けています。

そして、ワインもシングルヴィンヤードシーズのエチケットでリンクコーディネートしています。  



チョコレートにとても合うシングルヴィンヤード ピノ・ノワール

ということで、バレンタインらしいテーブルコーディネートのポイントは、以下の3つです。

①バレンタインカラーを取り入れる(赤、茶色、黒、ゴールドなど)
②リボンやフリルを使ってギフト感を演出する
③バレンタインのモチーフ(ハート型など)をさりげなく取り入れる


お皿の色は、白いものが使いやすく様々なシチュエーションで活用できますが、白黒だけだと弔事的なニュアンスが出てしまうので、この時は是非、赤やゴールドを加えてください。黒い器は重たくなりがちですが、ガラスの食器と組み合わせると軽さが出ます。参考にしてみてください。  

チョコレートとのリンクコーディネート

シックに大人の落ち着いたバレンタインを演出するなら、ブラウンを基調としたコーディネートがおすすめです。

そして、このコーディネートに合わせるワインは、白ワイン。重厚なタイプの白ワインもチョコレートによく合います。特にナッツを使ったチョコレートに合わせたいのが20バレル・リミテッド・エディションのシャルドネです。



洗練度の高いクリーンな酸味と程よいボディがあり、バランスが良く上品な味わいは、マカダミアンナッツやピスタチオなどのコクのあるナッツを使ったチョコレートにうってつけです。20バレル・リミテッド・エディションのシャルドネは75%をミディアムトーストのフレンチオーク新樽で熟成しているため、トースト香があり、これがナッツと絶妙に合います。  



特にピスタチオは、バターやアボカドを噛んでいるようなねっとりとした濃厚さが特徴的で、これが20バレル・リミテッド・エディションのシャルドネと同調します。

そこで、ピスタチオのチョコ―レートにヒントを得て、リッチ&シックな大人のバレンタインテーブルコーディネートにトライしてみました。  



スカイブルーのキャップシールとエチケットの文字は寒色系のコーディネートが似合いますね。差し色に黒いお皿で引き締めていますが、これも強すぎない配分でどこか柔らかさを残したコーディネートになっています。



また、グラスに注いだシャルドネの熟成したゴールドに近い色合いが見事にマッチしていますよね。  

ワインとのリンクコーディネート

先ほどはバレンタインの象徴であるチョコレートに焦点を当てましたが、もちろんワインを軸にコーディネートを考えるのはバレンタインも同様に可能です。

昨年の検証で、とりわけシングルヴィンヤードのピノ・ノワールとガナッシュ系のチョコレートの相性は最強ということが分かりましたが、今回は同じくシングルヴィンヤードからシラーとのペアリングにチャレンジしてみました。  



シングルヴィンヤードは単一葡萄品種を、最適な標高、土壌、気候の単一区画で栽培することで、それぞれの品種の純粋な個性をエレガントに表現したワインシリーズですが、このエレガントさがチョコレートとの相性の良さを決定づけているように感じました。

シングルヴィンヤード シラーは、凝縮した果実味とプラムなどの黒系果実の熟した香りが印象的です。ここにシンプルなチョコレートを頬張れば、レーズン入りのチョコレートのような味わいになります。そしてシングルヴィンヤード シラー特有の上品なスパイシーさが、よりチョコレートの香りを際立たせ、甘いミルクチョコレートもダークチョコレートのようなニュアンスに変えてくれます。甘いのは苦手という男性にも好まれるペアリングと言えるでしょう。

このペアリングからインスピレーション受けてのテーブルコーディネートはこちら。  



テーブルコーディネートというほどではないかもしれませんが、ごくごくシンプルに。

シングルヴィンヤード シラーの世界観はとてもシンプル、そしてエレガント。これには、あえて余計な装飾はせずに、丹波で採れた鉄平石(てっぺいせき)という天然石をお皿にしてみました。こんな引き算のコーディネートもアリではないでしょうか。

そして、バレンタインに欠かせないのは、ベリー系と相性抜群のロゼ・スパークリング。  



ほんのり甘やかで、それでいて豊かな酸味と微かに感じられる渋みがフルーツを使ったチョコレートに本当によく合います。



キュートなラベルに合わせてここは赤白のかわいらしいテーブルコーディネートでロゼ・スパークリングを演出してみました。ランチョンマットも黒ではなくグレーで柔らかく。

是非、コーディネートしたテーブルに、コノスルワイン&チョコレートで大切な方と素敵なバレンタインをお過ごしください。  

この記事で紹介したワインはこちら


シングルヴィンヤード ピノ・ノワール
シングルヴィンヤード ピノ・ノワール
カンポ・リンド葡萄園の第21区画「ヴィエント・マル Viento Mar(=海風)」の葡萄を使用。色合いは明るめで、鮮やかな赤い果実の香り。チェリー、ブラックチェリーなどのジューシーな果実香。程よい酸味が楽しめるエレガントなスタイル。


20バレル・リミテッド・エディション シャルドネ
20バレル・リミテッド・エディション シャルドネ
洗練度の高いクリーンな酸味と、それを包み込むように程よいボディがあり、非常にバランス良く上品な味わい。


シングルヴィンヤード シラー
シングルヴィンヤード シラー
カンポ・リンド葡萄園の第25区画「ラ・パルマ La Palma(=ヤシの木)」の葡萄を使用。冷涼な場所で育てられた葡萄をオープントップタンクで発酵。シラーの力強さがありながらも、程よい酸味、まろやかなタンニンが感じられるエレガントなスタイル。


ロゼ・スパークリング
ロゼ・スパークリング
チリ南部、冷涼なビオビオ・ヴァレー産の葡萄を厳選して使用。シャルマ方式。イチゴやブルーベリーのような優しい果実味と豊かな酸味が感じられ、微かに感じられる心地よい渋みがボディにふくよかさを与えている。余韻にも柔らかな果実の甘みが残る。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
  • SAKURAアワード2024 審査員

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。
2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。