2023.08.07
- 楽しみ方
暑い日に試してみては?アイスクリームとワインのペアリング
■暑い夏こそワインが飲みたい
さあ、いよいよ夏本番!今年も暑い夏がやってきました。特にこの時期はキンキンに冷やしたスパークリングが美味。スッキリ爽やかな白ワインやロゼもいいですね。コノスルなら冷やして美味しい赤ワイン「クール・レッド」もあります。
また、夏は夏野菜やフルーツも種類が多く、ペアリングもバリエーション豊かに展開できます。テラスなどの戸外で楽しむ機会も多く、BBQなどシンプルなグリル料理にもワインはとても良く合います。夏こそワインが楽しい時期でもあります。さらに今回は夏のワインペアリングとして、とっておきのアイテムをご紹介したいと思います。
■好相性なワインとアイスクリーム
そのアイテムとは、冷たくて甘い・・・そう!アイスクリームです。デザートにカテゴライズされますが、特にこの時期は昼夜問わず登場シーンが多いアイスクリーム。暑さをしのぐために日中に食べることもあれば、ディナーの後に食べるアイスクリーム、さらにはお風呂上りなんていうのも。しかも、アイスクリームのフレーバーは種類が多く、好みに合わせて選べる楽しみもあります。老若男女問わず好まれるスイーツの最たるものではないでしょうか。
アイスクリームの原材料は、生クリームと砂糖をベースに、果物やナッツ、チーズやキャラメル、チョコレートなどがあります。この時点で、どことなくワインのフレーバーにも少し似た印象を感じませんか。このフレーバーの多彩さがワインとも好相性であり、ぜひともトライして欲しいワインペアリングなのです。
■ビシクレタ・レゼルバ シリーズでアイスクリームとのワインペアリングを実践
今回は、コノスルのビシクレタ・レゼルバ シリーズから「リースリング」と「ゲヴュルツトラミネール」、「クール・レッド」、そして「スパークリング ロゼ」の計4本と各種アイスクリームをペアリングしました。
アイスクリームのフレーバーは苺やバナナ、メロンや柑橘などのフルーツ系と、チョコやミント、ラムレーズンなど少しリキュールを効かせたものやハーブ系など、やや味わいにインパクトがあるものをペアリングしてみました。また日本ならではのフレーバーも試してみました。さて結果はいかに⁉
<ビシクレタ・レゼルバ リースリング>
リースリングには、メロンや桃、バナナなどのアイスクリームがピッタリ。比較的、糖度が高めのフルーツと相性が良かったです。それもそのはず、ビシクレタ・レゼルバ リースリングは糖分を少し残すことで、ほんのり甘く感じるスタイルに仕上げています。また、ハチミツやアプリコット、リンゴ、柑橘系などの香りを持つためフルーツ系のアイスクリームに合う確率が高そうです。ただし、白ワインということもあり、ベリーやチェリーなどの赤系果実とチョコレートなどのフレーバーが強いタイプは少し苦手な模様。香り高く、やわらかいニュアンスを楽しむペアリングがよさそうです。
<ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール>
続いて、ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネールはいかがでしょうか。ライチの香りや、マスカット、メロン、バラなどの甘くエキゾチックな香りが印象的な白ワインですが、その通り、ライチやマンゴーなど南国フルーツ系を使ったソルベとの相性が抜群に良かったです。また、ラムレーズンとの相性がとても良かったのは新たな発見でした。甘みやフレーバーの強い熟した果実系にもビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネールなら受け止められる度量があるようです。
<ピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッド>
赤ワインからは、ピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッドをセレクトしました。「冷やして美味しい赤ワイン」をコンセプトに2020年3月に発売した当初から注目度が高く、人気の赤ワインです。チェリー、ブラックベリー、プラムなどのフレッシュでチャーミングな香りとジューシーな果実味や旨味を楽しめるだけでなく、タンニンが少ないため、冷やしても苦味を感じることがありません。
そんなピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッドに似合うアイスクリームは、ベリー系とラムレーズン、そして意外にも大納言(小豆)です。ベリー系やラムレーズンは言わずもがなという感じですが、小豆も大健闘。ピノ・ノワールと小豆の相性の良さは既に確認済みでしたが、アイスクリームにおいても健在。小豆はポリフェノールの含有量が多く、その点が赤ワインと同調のペアリングを成立させているのでしょう。
<スパークリング ロゼ>
そして、ラストはスパークリング ロゼです。実のところ、今回用意した8フレーバーのアイスクリームすべてに〇がついたのがこのスパークリング ロゼでした。ベリー系、南国フルーツ系、さらにはチョコレートもミントもそつなくマッチするというオールマイティな1本です。
その中でも特に、素晴らしい相性だったのは、やはりベリー系のアイスクリームでした。スパークリング ロゼはピノ・ノワール100 %でつくられており、イチゴやブルーベリーのような果実味と豊かな酸味が特長のワインです。余韻にも柔らかな果実の甘みが残ることで甘いアイスクリームに合いやすいのだと思います。
エチケットも可愛らしく、ビジュアル含めてアイスクリームとのペアリングとしては申し分のない存在。リゾートでスパークリング ロゼとアイスクリームのペアリングなんて、もう最高!!
今回のアイスクリームとのワインペアリングはいかがでしたか。ワインがあることで甘いアイスクリームがちょっぴり大人の装いになるのもプラス要素ではないでしょうか。ぜひとも夏の楽しみとして、お試しくださいね。
この記事で紹介したワインはこちら
ビシクレタ・レゼルバ リースリング
ビシクレタ・レゼルバ リースリング
ハチミツのような香りをベースに、アプリコット、リンゴ、レモンの花、シトラスなどを感じさせるノートが複雑に絡み合っている。糖分を少々残す(7g/L)ことで、ほんのり甘く感じるスタイルに仕上げている。
ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール
ビシクレタ・レゼルバ ゲヴュルツトラミネール
鮮烈なライチの香りや、マスカット、メロン、バラの花びらの甘くエキゾチックな香りが印象的。香りがそのまま味わいにつながるような独特の風味が特長。クリアーで雑味がなく飲みやすい。しっかりとした酸味で、香りの印象に比べドライな味わい。
ピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッド
ピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッド
コノスルの“冷やして美味しい”赤ワイン。チェリー、ブラックベリー、プラムのフレッシュな果実香が心地よく、心と体をクールダウンしてくれるワイン。温度は12〜14℃がおすすめ。冷却に必要な時間(目安)は冷蔵庫で2時間、冷凍庫で15分、氷水で5分。
スパークリング ロゼ
スパークリング ロゼ
新樽100%チリ南部、冷涼なビオビオ・ヴァレー産の葡萄を厳選して使用。シャルマ方式。イチゴやブルーベリーのような優しい果実味と豊かな酸味が感じられ、微かに感じられる心地よい渋みがボディにふくよかさを与えている。余韻にも柔らかな果実の甘みが残る。
この記事を書いた人
ソムリエ
たけうち あけみ
竹内 綾恵美
- (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
- SAKURAアワード2024 審査員
料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。
2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。