2021.08.11
- 楽しみ方
8月18日は国際ピノ・ノワールデー。コノスルで夏のピノ・ノワールを楽しもう!
世界中で愛されているピノ・ノワール。夏真っ盛りの8月18日は、「国際ピノ・ノワールデー」として、ファンが楽しむ日であるのをご存じでしょうか。もしイベントがあれば参加したいところですが、このご時世ですので、ステイホームしながらピノ・ノワールを楽しみましょう。
世界中で大人気のピノ・ノワール
さて、まずはピノ・ノワールとはどんなブドウかのおさらいを。
こちらの記事をご覧下さい。
【ブドウ品種に詳しくなろう!】Vol.5「ブルゴーニュ原産の偉大な赤ワイン」ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ原産の黒ブドウですが、今では世界中で栽培されている人気品種です。高い酸味と低いタンニンが特徴で料理との相性も良いので高級ワインからテーブルワインまで、幅広く楽しまれています。他の赤ワインと違って、明るめのルビー色というのも人気ポイントのひとつ。最近は、濃厚で重たいフルボディタイプのワインの人気が一段落し、「旨み」のあるワインに人気が移ってきているようですが、その点薄口で旨みがあるピノ・ノワールは、女性が好むライトな食事にもマッチする、時代に合ったワインと言えるでしょう。
香りはレッドチェリーやラズベリーなどの赤系果実、スミレなどのフローラルな香りが特徴です。
ピノ・ノワールの生産量、世界NO.1のコノスル
コノスルはピノ・ノワールにとても力を入れているメーカーです。1999年にはピノ・ノワールの醸造のため、特別にデザインされた別館を建設しており、2009年にはピノ・ノワール専用セラーを増設、最大で53万リットルのワインが生産可能になっています。
現在、コノスルはチリのピノ・ノワールの先駆者としての地位を築くとともに、世界最大のピノ・ノワールの生産量を誇っています。
コノスルの豊富なピノ・ノワール ラインナップ
コノスルは1999年、チリNo.1のプレミアム・ピノ・ノワールを造ることを目指し、「ピノ・ノワール・プロジェクト」を始動。4年後の2003年、伝統国とニューワールドの個性が融合した、チリ初のウルトラ・プレミアム・ピノ・ノワール「オシオ」を初リリースし、世界の有名評価誌から高い評価を受けています。
オシオ
「オシオ」は、スペイン語で「休暇」という意味です。ゆったりとした安らかな時間にこのワインが注がれるよう名付けられました。力強さを備えつつ、滑らかで完璧に調和のとれた味わいは、ワイン・アドヴォケイト誌の評論家のルイス・グティエレス氏が「チリの中でも最高に素晴らしいピノ・ノワールだ」と評するほど。
その味わいは、キメの細かいタンニンと滑らかなボディが心地良く、豊かな香りを放ちながら喉を滑り降りていき、とても長い余韻を楽しませてくれます。エレガントで、ストラクチャーがしっかりとしていて、ワイン単体で味わうのは勿論のこと、食事との相性も抜群です。鴨のローストや上質なマグロのお寿司など、高級素材を使った料理にもぴったり。まさに特別な日にふさわしいピノ・ノワールと言えます。
20バレル・リミテッド・エディション ピノ・ノワール
20バレル・リミテッド・エディションはコノスルの最高級シリーズで、その名は厳選した20樽のみが限定生産されたことに由来します。プレミアムワイン「オシオ」ピノ・ノワールのセカンドワイン的存在で、エレガントな口当たり、豊富なタンニンとこなれた酸味が絶妙なバランスが魅力です。ローストビーフやローストチキン、ヒレカツなど比較的シンプルな味付けのお肉料理や、チーズをたっぷり乗せたラザニアなどとも好相性です。
シングルヴィンヤード ピノ・ノワール
シングルヴィンヤード(単一畑)シリーズは、葡萄品種の個性を余すところなく表現したシリーズです。紫がかったとても濃いルビーレッド色で豊かで丸みのあるタンニンと黒い果実の凝縮された味わいが楽しめるフルボディのピノ・ノワールです。カシスやブラックチェリーなど黒い果実の凝縮された果実の香りが感じられ、リコリス、バルサミコなど甘いスパイスと黒コショウやピーマンのニュアンス、さらには樽熟成由来のコーヒーなどの香りもあります。
個人的におススメなのがチョコレートとのペアリングです。カフェタイムでも楽しめるワインです。
レゼルバ・エスペシャル ヴァレー・コレクション ピノ・ノワール
レゼルバ・エスペシャル ヴァレー・コレクションは適地・適品種のコンセプトのもと、各産地に最適な品種をセレクト。各品種を理想的な条件の下で栽培し、それぞれの品種や産地の個性をよりはっきりと表現したプレミアムシリーズです。レゼルバ・エスペシャル ヴァレー・コレクション ピノ・ノワールはイチゴやチェリージャムの香りの他にトーストやナッツの香りが特徴的です。ポルチーニ茸のパスタや豚の角煮など少し木や土の香り、または香辛料を使ったお料理にも合いそうです。
オーガニック ピノ・ノワール
今人気が高いオーガニックワイン。葡萄が栽培されている畑は、化学薬品を全く使用していないことを証明する認定を受けています。施肥や病害の予防も自然な方法で取り組んでおり、草花やガチョウ、益虫などの導入などで畑を上手に管理しています。オーガニック ピノ・ノワールはエコサート認定の有機栽培葡萄を100%使用。新鮮で澄んだプラムを思わせる果実味、きれいな酸味と丸みのあるタンニンが優しい味わいのワインです。
お料理は、鶏肉の赤ワイン煮やヒレステーキなど比較的脂肪分が少なめのお料理に適しています。カマンベールチーズなど白カビやフレッシュチーズとも親和性が高いです。
ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワール
ビシクレタ・レゼルバ シリーズは、果実味豊かでそれぞれの品種の特徴が楽しめるスタンダードシリーズです。ラベルにはコノスルのシンボル「自転車」が描かれています。ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワールの色調は明るいチェリーレッドで、ピザやハンバーグ、鰻の蒲焼など、幅広いお料理に合うフードフレンドリーなワインです。
夏こそピノ・ノワール!楽しみ方あれこれ
ピノ・ノワールと一口でいっても様々なスタイルで楽しませてくれるコノスルですが暑い夏の季節に楽しんでいただきたいのが次の2本です。
一つ目は、「ビシクレタ ピノ・ノワール ロゼ」。微かに青み、紫がかった透き通るピンク色はパッとテーブルに華を添えます。味わいは、フレッシュでエレガント、ジューシーで柔らかな口当たりと赤い果実の風味豊かで爽やかな味わいです。飲み頃の温度帯は6℃~10℃。暑い夏には冷えたロゼはもう格別です。果実の風味が生ハムとメロンのようなフルーツを使った前菜やマリネの他、ジューシーな餃子などにもマッチ。ちょっぴりスパイシーな料理が美味しい夏にピッタリです。
さらに、もう一つは冷やして飲む赤ワインとして昨年リリースされた「ピノ・ノワール クール・レッド」です。冷やすことで味わいが引き締まり、果実の甘みがよりクリアに感じられます。タンニンが繊細なため冷やしても苦味が出ず、爽やかで軽やかな味わいを楽しめます。飲み頃の温度帯は一般的な赤ワインより少し低めの12 ℃ ~ 14 ℃。ワインクーラーに氷水を用意し、ザクっとボトルを入れておけば、ボトルに貼ってあるシールが飲み頃になったことを知らせてくれます。面倒な温度管理は不要ですから、温度が上がりやすい夏の戸外でも、簡単にベストコンディションで楽しめて、ピクニックワインとしても重宝しますよ。
またピノ・ノワール クール・レッドはタンニンが繊細なのでグレープフルーツジュースやオレンジジュースなどと合わせてワインカクテルにしても美味。その時の気分やシーンに合わせて楽しんでいただける1本です。
コノスルのピノ・ノワール特集いかがでしたでしょうか。8月18日の国際ピノ・ノワールデーには是非、コノスルのピノ・ノワールを楽しんでくださいね。
-END-
オシオ ピノ・ノワール
チリNo.1ピノ・ノワールを目指し、ブルゴーニュの銘醸ドメーヌ・ジャック・プリュールのマルタン・プリュール氏の協力を得て造られたプレミアムワイン。「力強さを備えつつ、滑らかで完璧に調和のとれた味わい。チリの中でも最高に素晴らしいピノ・ノワールだ」(ルイス・グティエレス氏、ワイン・アドヴォケイト)
20バレル・リミテッド・エディション ピノ・ノワール
チリNo.1ピノ・ノワールを目指し、ブルゴーニュの銘醸「ドメーヌ・ジャック・プリュール」のマルタン・プリュール氏の協力を得て造られたプレミアムワイン「オシオ」ピノ・ノワールのセカンドワイン的存在のワイン。エレガントな口当たりで、豊富なタンニンとこなれた酸味が絶妙なバランスを保つ。果実の凝縮感が印象的。
シングルヴィンヤード ピノ・ノワール
カンポ・リンド葡萄園の第21区画「ヴィエント・マル Viento Mar(=海風)」の葡萄を使用。色合いは明るめで、鮮やかな赤い果実の香り。チェリー、ブラックチェリーなどのジューシーな果実香。程よい酸味が楽しめるエレガントなスタイル。
レゼルバ・エスペシャル ヴァレー・コレクション ピノ・ノワール
樽熟成。イチゴやチェリージャムの香りの他にトーストやナッツ、僅かに腐葉土の香りを感じる。豊富な酸味とタンニンのあるがっしりとした構成。ボリューム感と長い余韻が印象的なワイン。
オーガニック ピノ・ノワール
エコサート認定の有機栽培葡萄を使用。オーク樽で6ヶ月、ステンレスタンクで2ヶ月熟成。イチゴやチェリージャムの果実香、なめし皮、微かに腐葉土やキノコなどの香り。新鮮で澄んだプラムを思わせる果実味があり、きれいな酸味と程よいタンニンが感じられる。
ビシクレタ・レゼルバ ピノ・ノワール
鮮烈なチェリー、プラム、イチゴの香りに、なめし皮やタバコのニュアンスが複雑性を与える。中庸な酸味とタンニンのバランスが良く、複雑で豊かな味わいのワイン。僅かにスパイシーな後味が楽しめる。
この記事を書いた人
たけうち あけみ
竹内 綾恵美
- (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
- SAKURAアワード2024 審査員
料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。
2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。