2021.05.25

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カベルネ・ソーヴィニヨンの最高峰「シレンシオ」とBBQグリルで思い出深い父の日を

1. チリ最高峰のカベルネ・ソーヴィニヨン「シレンシオ」

もうすぐ父の日。お酒好きなお父様なら、日頃の感謝をこめてとびきり上質なワインを贈ってみませんか。

父の日ギフトとして、コノスルラヴァーズが今回ご提案するのは「シレンシオ」。「静寂」という名がついたカベルネ・ソーヴィニヨン最高峰のプレミアムワインです。

シレンシオは、まずその外観からして他のワインとは一線を画します。艶のある漆黒のボトル、やわらかな質感のキャップシール。そしてコルクを開ける音やグラスに注ぐ音まで美しく、グラスに顔を近づければエレガントな香り、そして口にふくめば広がるまろやかな味わい・・・ワインを飲む一つ一つのプロセスを五感で楽しむことができるワインなのです。

つくりの過程を知れば、シレンシオがなぜ「最高峰」と言われるかがわかります。銘醸地マイポ・ヴァレーの中でも最高の畑、アルト・マイポ地区のブドウ、その中でも最良のキュヴェを選別してフレンチオーク樽でじっくりと熟成。45樽の原酒を9樽にまで厳選し、瓶詰め後はセラーの中でさらに深みが増すまで瓶熟成をかけています。生産量はわずか2,400本程度という、まさにチリのカベルネ・ソーヴィニヨンの「ベスト・オブ・ベスト」なのです。

2. シレンシオを父の日ギフトにおすすめする3つの理由

父の日ギフトにシレンシオをおすすめするのは、単に「上質だから」ということではなく、ちゃんと理由があります。

1. 誰が飲んでも美味しいワイン

ひとつめの理由は、ワイン上級者はもちろん入門者が飲んでも「美味しい」と感じられる味わいだから。もしお父様がビール党や日本酒党で、ふだんワインはあまり飲まない方だったとしても、「これは美味いね」と言ってワインファンになってしまうかもしれません。スミレ、ラズベリー、プラムなどのエレガントなアロマ、口に入れると酸味もタンニンもしっかりあるのに、それが溶け込んで絶妙なバランスをつくりだし、口の中でまろやかに広がります。このアタックのスムーズさは、きっと忘れられない体験になるはず。

そしてグラスに注いだワインは、時間とともにどんどん香りや味わいが豊かになっていき、長期間の瓶内熟成から来る複雑な香りや味わいも楽しめます。これは他の飲料にはない、上質ワインならではの魅力です。

2. ギフトに適した木箱入り

ふたつめは、ギフトに適した、しっかりとした木箱入りだということ。ロゴとともに「SILENCIO」「Wine of Chile Cono Sur」と刻印された箱からは、このワインがコノスルの自信作であることがよくわかります。高級感と丁寧さ。受け取った瞬間に、贈り手の感謝の気持ちが伝わるはずです。

3. 合わせる料理に困らない

最後の理由は、「肉」にとてもよく合うワインなので、ステーキなど、少し贅沢な食事を家族で楽しむのにぴったりだからです。

よく、高級ワインを贈っても「もったいないので何かの時に」としまい込まれてしまうケースがあります。格のあるワインの場合、お惣菜中心の普段の食事というわけにもいかず、かといってフランス料理のような手の込んだ料理はハードルが高い。高級ワインを家で飲むにはそれなりの準備が要るので、しまい込みたくなる気持ちもよくわかります。

でも、実はそれは逆に「もったいない」のです。「何かの時に使おう」としまい込んで結局出番がないまま棚に眠っている高級食器はありませんか。同じように、「何かの時に飲もう」の「何か」はなかなかやってきません。「何かの時」があるとしたらまさしく今。贈ったその日に家族みんなで楽しみましょう、というのが今回のご提案です。

肉にぴったり合うシレンシオなら、ステーキ肉さえ用意すれば高級レストラン並みのワインペアリングの食事になるので、メニューに頭を悩ますこともありません。

ワインそのものではなく、「ワインを一緒に飲む時間」つまり、家族で過ごす楽しい思い出を贈る。今年はそんな父の日にしてはいかがでしょうか。

3. ワインを中心にしたベランピングを

そこで注目したいのが最近話題の「ベランピング」。ベランダや庭など家のオープン空間で、アウトドア気分を味わいながら少し贅沢な食事を楽しむライフスタイルのことです。一時期ラグジュアリーキャンプ「グランピング」が流行りましたが、それを家の中でやってしまおう、というわけです。

ステーキは、キッチンでフライパンで焼くのもいいですが、ホームセンターなどで購入できるチャコールグリルで焼いてみると、味も気分も変わります。さらに、フォールディング(折りたたみ)テーブルなどを外に出してクロスをかけてアウトドアな食卓にすれば、家の中にいつもと違う「非日常空間」が創り出され、とても新鮮に感じることでしょう。

シレンシオの木箱はパニエ(ワインバスケット)代わりにしても

4. 乾杯ワインは「センティネラ」で

せっかくチャコールグリルを用意したなら、メインのお肉に行く前にグリーンアスパラガスなど季節の野菜のグリルも加えるとさらに食卓が賑やかに。野菜のグリルに合わせるのは、上質なスパークリングワイン「センティネラ」はいかがでしょうか。センティネラならメインのワイン・シレンシオにつなげる「前座役」としても、最初の乾杯のワインとしても申し分ありません。

爽やかな柑橘類や白い花と、洗練されたイースト香、クリーム、パン、トーストの香り、細かく良質な泡立ちが続くブラン・ド・ブラン「センティネラ」。

5. 「ベランピングでBBQ&ワイン」のコツ

ベランピングBBQで、より美味しくワインと食事をいただくためのポイントをまとめました。

1. 炭火ステーキの焼き方に注意

ステーキの焼き具合は、表面はカリッと、中はミディアムレアと行きたいところですが、ガスと違ってチャコールグリルは火力調整にコツが要ります。火力パワーのある薪を使うと一気に温度が上がるので、あわてて火から下ろすと、中がレアのまま、なんてことも。まずは強火を作って表面をカリッと焼いたら、火の中心をはずしたところに肉を移動させ、少し弱めの火力で数分焼くのが失敗しないコツです。あまり厚い肉より1.5センチから2センチ程度の厚みのものがいいでしょう。人数分の枚数を用意する必要はなく、焼き上がったらすぐに食べやすいように切り分けて、カッティングボードなど横長の木の板に盛り付けるとみんなでシェアしやすく、見栄えもよくなります。

2. ローズマリーを用意する

ステーキ肉は、オージーやUSビーフなど手に入りやすいお肉で十分ですが、忘れてはならないのがローズマリー。さわやかで力強い香りを持つこのハーブは肉との相性が抜群、ワインにもよく合います。ローズマリーも炭火で少し焦がし、焼き上がった肉の上に載せれば味も「映え」もよくなります。ちなみにローズマリーは家庭でも簡単に育てられますので、パセリなどと同様にプランターに植えておくと便利です。

3. ワイングラスを使う

アウトドアでの食器は洗い物が出ない紙コップやプラコップを使いがち。でもベランピングならオープン空間であっても家の中なのでワイングラスはマストです。ベランダの床がコンクリートやタイルの場合、落として割ってしまうのが心配ですが、最近は割れにくい強化ガラスを使ったものや、脚のないワイングラスなどもたくさん売られていますので、そういったものをうまく使ってワインを楽しみましょう。

繊細そうに見えて意外に丈夫なチューリップ型のグラスは食洗器もOK。

今回は父の日の特別な食卓ということで「シレンシオ」をおすすめしましたが、ラインナップの幅が広いコノスルワインなら、予算、シチュエーション、メニューに合わせたセレクトが自由にできます。コロナの影響もあり、昨年あたりからキャンプブームが再燃し、これまでアウトドアとは無縁のメーカーや量販店がオリジナルブランドを立ち上げて販売するケースが増え、本当にいろんなところでキャンプグッズを買えるようになりました。おうちワインの楽しみ方のひとつとして、「ベランピングでワイン」、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介したワインはこちら


シレンシオ カベルネ・ソーヴィニヨン
シレンシオ カベルネ・ソーヴィニヨン
年間生産本数僅か3,000本、コノスルの最上級カベルネ・ソーヴィニヨン。チリ最高峰のカベルネ・ソーヴィニヨンを生むアルト・マイポの高樹齢葡萄を使用。最良のキュヴェをフレンチオーク樽でじっくりと熟成。味わいの深みが更に増すまで瓶熟させて仕上げた逸品。


センティネラ ブリュット ブラン・ド・ブラン
センティネラ ブリュット ブラン・ド・ブラン
チリ最高級のシャルドネを生む、カサブランカ・ヴァレーはエル・センティネラ農園のシャルドネを使用したコノスル初のブラン・ド・ブラン。爽やかな柑橘類や白い花と、洗練されたイースト香、クリーム、パン、トーストの香り、細かく良質な泡立ちが続く。

この記事を書いた人

熊坂 仁美

くまさか ひとみ

熊坂 仁美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート

SNSを中心にデジタルマーケターとして10年、企業アドバイス、書籍、記事の執筆、講演等を行ってきた。数年前から趣味でワインを飲むうちにはまっていき、本格的に勉強を開始して資格を取得。次の10年は、ワインや日本酒の文化とテロワールをテーマに研究と発信を行っていく。ワインの魅力で人を動かす「ワインツーリズム」にも大きな関心を寄せている。