2024.01.24

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新しい味わいとデトックス食材で新年のはじまりは軽やかに


新しい年がスタートしてもうすぐ一カ月。年末年始にご馳走を食べ過ぎてしまい、ウェイトコントロールに励む日々・・・という方も多いのではないでしょうか。しかしながら、寒い季節にはなかなか運動をする気にもなれないものですよね。だからこそ、デトックス効果の高い食材を積極的に取り入れ、食生活の面からアプローチしていくのも一つの手。
今回は、そんな冬のデトックス食材と豊富なコノスルのラインナップから少し珍しい品種のワインをご紹介しつつ、新しい年のはじまりにふさわしいワインペアリングをご紹介します。



■冬のデトックス食材あれこれ

冬野菜には案外とデトックス効果の高い食材が多いことはご存知でしょうか。いわゆるデトックス食材と呼ばれるものには大きく3タイプあるそうです。①体内の有害物質を包み込んで吸収を防ぐ食材:長ねぎや玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど。②有害物質を無毒化するのを助けてくれる食材:ブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、大根などのアブラナ科の野菜。③有害物質を体外へ排出するのを促す食材:食物繊維を多く含むリンゴやごぼう、きのこ類、海藻類などです。まさに、この時期スーパーの店頭によく並んでいる食材がほとんどです。冬はデトックス食材の宝庫といっても過言ではありません。



※参考URL:総合南東北病院 デトックスで体キレイ!
https://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/200611/detox.htm

■コノスルならではの豊富なラインナップからちょっと珍しい品種のワイン

そんなデトックス食材と合わせたいのが、コノスル ビシクレタシリーズのワインです。コノスルは各シリーズでブドウ品種ごとに商品ラインナップがありますが、その中でも最も種類が多いビシクレタシリーズ。赤ワイン7アイテム、白ワイン5アイテム、ロゼワイン1アイテムの合計13アイテムあります。中には、一般的にあまり知られていないブドウ品種のワインもラインナップされています。ブドウ品種でいうと、黒ブドウ(主に赤ワインやロゼワインを造る品種)が6品種、白ブドウ(白ワインを造る品種)が5品種あります。



恐らく、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワール、メルロ、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランといったブドウ品種なら聞いたことがあるでしょう。しかし、今回ピックアップしたワインはこれらの超メジャー級品種ではないブドウ品種のワインたちです。
それはというと、白ワインからはヴィオニエとゲヴュルツトラミネール、赤ワインはカルメネールとマルベックです。ワインにするブドウ品種は1万品種ともいわれていますが、概ね50種類くらいがワインとして市場に出回っている品種のようです。ですから、この4品種もワイン業界ではポピュラーな品種です。とはいえ、これらのブドウ品種を知っている方、試したことがある方はなかなかのワイン通ではないでしょうか。



■積極的に取り入れたいデトックスメニューとのワインペアリング

それでは、今回ピックアップした4品種のワインと旬のデトックス食材のワインペアリングでそれぞれのワインの特長もご紹介してまいりましょう。

1.ビシクレタシリーズ ヴィオニエ



ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部が原産地です。アプリコットや白桃などの香りが甘美な品種で、こうした香りが華やかなアロマティック系品種はあまり樽を使わないことが多いのですが、ヴィオニエは樽との相性も良く、少しオイリーな印象を持つ品種です。コノスル ビシクレタシリーズのヴィオニエは樽で熟成させたものを5%、ステンレスタンクで熟成させたものを95%の割合でブレンドしており、この微かな樽熟成によるナッツのニュアンスがヴィオニエの特徴を活かしつつ、複雑性を与えています。ボリューム感もあり、酸もしっかり感じつつも、口当たりはとても柔らかです。
そんなビシクレタシリーズ ヴィオニエに合わせるデトックスメニューは、カリフラワーや芽キャベツをたっぷり加えた冬野菜のクリームシチューです。



アルコール度数は13.5%と比較的高めで、ライト~ミディアムボディな味わいです。少しコクのあるスタイルなので、バターやミルクを使った料理にもヴィオニエならマッチします。熟成感のあるチーズに蜂蜜なども相性が良いです。また、ヴィオニエの持つ酸は旬のリンゴとも好相性。スライスしたリンゴと砕いたナッツを添えたリーフサラダを付け合わせにいかがでしょうか。

2.ビシクレタシリーズ ゲヴュルツトラミネール

思わず舌を噛んでしまいそうなネーミングのワインですが、意外とファンが多い品種です。ゲヴュルツトラミネールの故郷は北イタリアといわれていますが、現在の主要な産地は、フランスのアルザス、ドイツ、オーストリアです。バラやライチといった華やかな香りを持ち、こちらもアロマティック系品種としては代表格です。ブドウの外観は薄い紫がかったグリ系と呼ばれるタイプで、名前にある「ゲヴュルツ」とはドイツ語で「スパイス」という意味。その名の通り、エスニック料理などの少しスパイシーな料理に合うといった独特な存在感を持つワインを醸します。



こちらにぜひとも合わせてみて欲しいのが「長ねぎのマリネ」です。ネギとワインが合うなんて?と思いますよね。これがゲヴュルツトラミネールのなせる業なのです。

火を通すことでより甘みが増す長ねぎ。今回は西洋ねぎ(ポワロー)を使いましたが、もちろん普通の長ねぎでOK。できれば食べ応えのある太めの長ねぎをご用意ください。調理もいたって簡単。ザクっと10cmくらいの長さに切り、縦半分に切ってフライパンで両面に焼き目がついたら、あとは蓋をして蒸し焼きにします。熱々のうちにセパレートタイプのフレンチドレッシングをかけて、30分以上、馴染ませるだけです。



焼くことでネギは甘さを増し、適度なピリッと感がゲヴュルツトラミネールの酸とマリネ液(フレンチドレッシングを使用)と見事に調和します。特にビシクレタシリーズ ゲヴュルツトラミネールは雑味がなく、クリアーなテクスチャーなので、こうしたシンプルな料理にも合います。香りこそ、ライチやマスカット、メロン、バラといった甘くエキゾチックな印象ですが味わいはドライなので、ネギの風味とも良く合うのです。この他にも、グリーンカレーなどのスパイスを豊富に使った料理にも非常に良く合います。



3.ビシクレタシリーズ カルメネール

さて、お次は赤ワインのカルメネールです。カルメネールはボルドー地方が原産といわれていますが、現在はチリが世界最大の栽培面積を誇っています。カルメネールはブラックベリーやプラムなどの濃密な果実味とタンニンや酸を持つ、凝縮感のあるワインを醸します。しかしながら、カベルネ・ソーヴィニヨンなどと比較すると酸やタンニンはマイルドです。
ビシクレタシリーズ カルメネールは、カルメネールを主体にカべルネ・ソーヴィニヨンやマルベック、シラーなどが数パーセントブレンドされており、絶妙な味わいのバランスを保っています。


こちらに合わせるデトックスメニューは、青椒肉絲(チンジャオロース)です。生姜やニンニクをたっぷり使った中華料理は隠れたデトックスメニュー。そして、ビシクレタシリーズ カルメネールが持つ黒コショウのようなスパイシーな香りと適度な果実味がオイスターソースなどを使った甘辛い料理に抜群に合いました。ほかにも韓国料理の牛肉のチャプチェなども合いそうです。

4.ビシクレタシリーズ マルベック

ラストはマルベックです。マルベックはフランス・南西地方が原産ですが、現在では、チリのお隣、アルゼンチンが生産量約90%を誇る主要産地となっています。ビシクレタシリーズ マルベックはマルベック100%の単一ワイン。紫がかった濃いルビー色の外観に、チェリー、プラム、ラズベリーの熟した赤い果実の香りやすみれの花の優美な印象があります。またチョコレート、タバコ、モカなどのややスモーキーなフレーバーもあり、ジューシーで凝縮された果実味と柔らかいタンニンが楽しめます。



こちらには、なんといっても赤身肉なのですが、特にラム肉などがおススメです。ラム肉はたんぱく質が多く、アミノ酸の一種「L-カルニチン」が含まれており、脂肪を燃焼し、エネルギーに変える働きを促進するといわれています。すりおろしたニンニクをラム肉にたっぷりつけて、玉ねぎも一緒にローストすれば立派なデトックスメニューの完成です。



アイディア次第で広がるデトックスメニューとワインペアリング。このようにちょっと珍しい品種のワインも楽しめるのもコノスル ならでは。新しい味わいとデトックス食材で新年のはじまりは軽やかにスタートしてまいりましょう。



この記事で紹介したワインはこちら

ビシクレタ ヴィオニエ
ビシクレタ ヴィオニエ

ビシクレタ ヴィオニエ
鮮烈なアプリコット、白桃、クチナシの香りに微かな樽熟成によるナッツのノートが複雑性を与えている。ボリューム感と酸を感じるが口当たりは柔らか。微かに樽熟成を感じさせるナッツの風味があり、マイルドな余韻が楽しめる。

ビシクレタ ゲヴュルツトラミネール
ビシクレタ ゲヴュルツトラミネール

ビシクレタ ゲヴュルツトラミネール
鮮烈なライチの香りや、マスカット、メロン、バラの花びらの甘くエキゾチックな香りが印象的。香りがそのまま味わいにつながるような独特の風味が特長。クリアーで雑味がなく飲みやすい。しっかりとした酸味で、香りの印象に比べドライな味わい。

ビシクレタ カルメネール
ビシクレタ カルメネール

ビシクレタ カルメネール
黒コショウのようなスパイシーな香り、熟したブルーベリーの果実香、コーヒーなどの香り。フルボディで質の良い酸味、まろやかなタンニンがあり、バランスの良い味わい。余韻は長め。

ビシクレタ マルベック
ビシクレタ マルベック

ビシクレタ マルベック
ジューシーでほのかに甘く感じられる凝縮された果実味と、柔らかなタンニンが魅力。

この記事を書いた人

竹内 綾恵美

ソムリエ

たけうち あけみ

竹内 綾恵美

  • (一社)日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート

料理が大好きで、国内外問わず、旅先では必ず市場を訪れる。アルコールはあまり得意ではなかったはずが、ワインに出会い、味わいはもちろんのことワイン文化の奥深さに魅了される。2019年にワインエキスパート取得し、ワインと食の追求に邁進する日々。